【研究員紹介】

敷田 麻実

Shikida Aasami


石川県加賀市出身。石川県立大聖寺高等学校を卒業後、高知大学農学部栽培漁業学科卒業、その間に第七玉宝丸(マグロ漁船)乗船。豪州ジェイムスクック大学大学院に留学し、Graduate Diploma of Scienceを取得、金沢大学大学院社会環境科学研究科博士課程を修了し、「今後の沿岸域管理システムに関する社会経済学的研究」で博士号を取得。

1998(平成10)年 石川県を退職して金沢工業大学環境システム工学科助教授に就任、2002(平成14)年から同教授、2004(平成16)年から金沢工業大学情報フロンティア学部情報マネジメント学科教授。2007(平成19)年4月から北海道大学観光学高等研究センター教授、2012(平成24)年に国連大学高等研究所の客員教授就任、2016(平成28)年北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科教授就任(現在は「先端科学技術研究科」教授)、現在に至る。

2005(平成17)年度から2011年までの6年間、野生生物保護学会会長。2010年より知床世界自然遺産地域科学委員(エコツーリズムワーキンググループ担当)。ほか現在まで、環境省中央環境審議会自然環境部会委員、北海道庁の北の観光リーダー養成事業座長、北海道アウトドア資格検討委員会委員長などを務めてきた。

専門はエコツーリズムと地域マネジメント。「地域からのエコツーリズム」「観光の地域ブランディング」「地域資源を守って活かすエコツーリズム」ほか論文多数。

現在の趣味は焚き火と写真撮影、登山です。Webサイトの写真は自分で撮っています。これまで、アマチュア無線、天体観測、水泳、登山など趣味遍歴を経験してきました。

これまでの研究や活動の実績

WORKS


論文

論文(主著者として)

1.敷田麻実・谷口順彦・安藤裕章(1983)「幼稚仔保育場におけるベントス相とクロダイの食性」,『高知大学海洋生物教育研究センター研究報告』,(5), pp.64-72.
2.Asami SHIKIDA(1992)「A Review of Current Management of the Barramundi Fishery in North Queensland」,『学位(Postgraduate Diploma)論文(Submission to James Cook University of North Queensland)』, 76p.
3.敷田麻実(1994)「エコツーリズムと日本の沿岸域におけるその可能性」,『日本沿岸域会議論文集』,(6), pp.1-15.
4.敷田麻実(1995)「グレートバリアリーフにおける沿岸域管理の発展とその問題点」,『日本沿岸域会議論文集』,(7), pp.79-91.
5.敷田麻実(1996)「今後の沿岸域管理システムに関する社会経済学的研究」,『博士論文(金沢大学大学院社会環境科学研究科提出)』, 242p.
6.敷田麻実(1996)「バードウォッチングの経済的価値-旅行費用法と疑似市場法による推定-」,『金沢大学大学院社会環境科学研究科紀要』,1(1), pp.45-55.
7.敷田麻実(1996)「舳倉島のバードウォッチャーの実態分析」,『日本観光学会誌』,(29), pp.55-65.
8.敷田麻実・小荒井衛(1997)「1960年以降の日本の自然海岸の改変の統計学的分析」,『日本沿岸域学会論文集』,(9), pp.17-25.
9.敷田麻実(1997)「旅行費用法を用いた舳倉島のバードウォッチングの経済的価値の推定」,『日本沿岸域学会論文集』,(8), pp.151-159.
10.敷田麻実(1998)「海岸漂着重油の手作業による回収量の決定に関する研究:ナホトカ号重油流出事故の事例から」,『石川県水産総合センター研究報告』,1(1), pp.47-54.
11.敷田麻実(1999)「自然海岸率による瀬戸内海の改変のモニタリング」,『日本沿岸域学会論文集』,(11), pp.65-72.
12.敷田麻実(1999)「海岸統計から見た日本の海岸の改変」,『日本沿岸域学会論文集』,(11), pp.125-130.
13.敷田麻実(2000)「利用特性モデルに基づく沿岸域管理の二重構造の必要性に関する研究:沿岸域の利用特性から見た管理システムの構造」,『日本沿岸域学会論文集』,(12), pp.27-38.
14.敷田麻実・森重昌之・新広昭・佐々木雅幸(2001)「エコツーリズムの発展過程と構造モデル」,『国立民族学博物館調査報告』,(23), pp.111-128.
15.敷田麻実(2001)「漁業の変遷と今後の沿岸域利用」,『地域漁業研究』,41(3), pp.1-18.
16.敷田麻実・横井謙典・小林崇亮(2001)「ダイビング中のサンゴ擾乱行動の分析:沖縄県におけるダイバーのサンゴ礁への接触行為の分析」,『日本沿岸域学会論文集』,(13), pp.105-113.
17.敷田麻実・森重昌之(2001)「エコツーリズムによる地域の持続的発展の可能性:石川県白山麓のケーススタディから見た「環境に優しい観光」の未来」,『環境経済・政策学会年報』,(6), pp.200-215.
18.敷田麻実・森重昌之(2001)「観光の一形態としてのエコツーリズムとその特性」,『国立民族学博物館調査報告』,(23), pp.83-100.
19.敷田麻実・横内憲久(2002)「今後の日本の沿岸域管理に関する研究:日本沿岸域学会2000年アピールの理論的分析と評価」,『日本沿岸域学会論文集』,(14), pp.1-12.
20.敷田麻実(2002)「藻場を中心とした浅海生態系の管理方式の検討」,『水産工学』,39(1), pp.21-28.
21.敷田麻実(2002)「地域沿岸域管理の提案:沿岸域における利用者の価値実現」,『地域漁業研究』,43(1), pp.19-40.
22.敷田麻実・森重昌之・田島愛子・大畑孝二(2003)「片野鴨池の生態系管理の歴史的変遷に関する分析」,『えぬのくに』,(48), pp.86-95.
23.敷田麻実・森重昌之(2003)「公共事業の戦略的活用と地域の環境保全-北海道黒松内町における持続可能な地域振興と政策プロセスの検証-」,『環境経済政策学会年報』,(8), pp.121-138.
24.敷田麻実・加藤史訓(2003)「油流出事故の環境影響および対策?ナホトカ号油流出事故の教訓-」,『海洋開発論文集』,(19), pp.31-36.
25.敷田麻実・末永聡(2003)「地域の沿岸域管理を実現するためのモデルに関する研究:京都府網野町琴引浜のケーススタディからの提案」,『日本沿岸域学会論文集』,(15), pp.25-36.
26.敷田麻実・森重昌之(2003)「持続可能なエコツーリズムを地域で創出するためのモデルに関する研究」,『観光研究』,15(1), pp.1-10.
27.敷田麻実・森重昌之(2004)「エコシステムマネジメントにおけるエコツーリズムの管理とその役割」,『野生生物保護』,8(2), pp.79-88.
28.敷田麻実(2005)「よそ者と協働する地域づくりの可能性:片野鴨池におけるオープンソース型生態系管理プロセス」,『研究彙報』,(11), pp.3-31.
29.敷田麻実(2005)「知識共有と知識創造、学習への参加」,『経営システム』,15(3), pp.146-150.
30.敷田麻実(2005)「よそ者と協働する地域づくりの可能性に関する研究」,『えぬのくに』,(50), pp.74-85.
31.敷田麻実(2005)「金沢工業大学における図書館ポータルサイトの可能性:知識創造の支援のための新たな図書館像」,『専門図書館』,(210), pp.10-21.
32.敷田麻実(2005)「サーキットモデルによる創成教育の学習モデル」,『工学教育』,53(1), pp.35-40.
33.敷田麻実・新広昭(2005)「環境再生のための制度的インフラストラクチャーとしての環境総合条例制定プロセスの分析-「ふるさと石川の環境を守り育てる条例」の事例から-」,『環境経済・政策学会年報第10号環境再生』,(10), pp.118-131.
34.敷田麻実(2005)「オープンソースによる地域沿岸域管理の試み:山形県庄内海岸のクロマツ林保全を事例として」,『日本沿岸域学会誌』,17(3), pp.67-79.
35.敷田麻実・森重昌之(2006)「オープンソースによる自律的観光-デザインプロセスへの観光客の参加とその促進メカニズム-」,『国立民族学博物館調査報告(西山徳明編「文化遺産マネジメントとツーリズムの持続的関係構築に関する研究」)』,(61), pp.243-261.
36.敷田麻実・森重昌之(2006)「地域環境政策に専門家はどうかかわるか-地域自律型マネジメントとその実現を支援する専門家のかかわり-」,『環境経済・政策学会年報第11号「環境経済・政策研究の動向と展望」』,(11), pp.194-209.
37.敷田麻実(2007)「工学の知識から知識の工学へ;新たな学習モデルに基づくCLIPの試み」,『KIT Progress』,(13), pp.153-172.
38.敷田麻実(2008)「自律的観光から持続可能な地域を目指して--エコツーリズムという試み」,『大学院メディア・コミュニケーション研究院研究叢書70大交流時代における観光創造』, pp.75-96.
39.敷田麻実・木野聡子・森重昌之(2009)「観光地域ガバナンスにおける関係性モデルと中間システムの分析-北海道浜中町・霧多布湿原トラストの事例から-」,『日本地域政策研究』,(7), pp.65-72.
40.敷田麻実(2009)「よそ者と地域づくりにおけるその役割にかんする研究」,『国際広報メディア・観光ジャーナル』,(9), pp.79-100.
41.Asami SHIKIDA, Mami Yoda, Akiko Kino and Masayuki Morishige(2009)「Tourism relationship model and intermediary for sustainable tourism management: Case study of the Kiritappu Wetland Trustin Hamanaka, Hokkaido」,『Tourism and Hospitality Research』,2009 Nov23 issue,pp.1-11.
42.敷田麻実(2010)「地域づくりにおける専門家にかんする研究:「ゆるやかな専門性」と「有限責任の専門家」の提案」,『国際広報メディア・観光ジャーナル』,(11), pp.35-60.
43.SHIKIDA Asami(2010)「Sustainable Resource Management Strategy-The Coexistence of the Traditional Hunting and Environmental Conservation at Ramsar List-registered Katano-Kamoike in Ishikawa」,『Messages from Japan's Green Pioneers: Living in Harmony with Nature』, pp.143-157.
44.敷田麻実(2010)「持続可能な地域資源戦略-石川県加賀市の片野鴨池における伝統狩猟と環境保全の共生-」,『環境研究』,(158), pp.23-34.
45.Asami SHIKIDA, Mami Yoda, Akiko Kino and Masayuki Morishige(2010)「Tourism relationship model and intermediary for sustainable tourism management: Case study of the Kiritappu Wetland Trustin Hamanaka, Hokkaido」,『Tourism and Hospitality Research」,『Tourism and Hospitality Research』,(10), pp.105-115.
46.敷田麻実(2010)「観光地域における非営利・営利組織のガバナンスと協働モデルにかんする研究-北海道弟子屈町の事例分析から-」,『日本地域政策研究』,(8), pp.73-80.
47.敷田麻実(2010)「よそ者と協働する生態系保全デザイン-石川県加賀市片野鴨池の坂網猟をめぐるコミュナルリソース」,『Bio-city』,(44), pp.74-81.
48.敷田麻実(2010)「生物資源とエコツーリズム」,『季刊・環境研究』,(157), pp.81-90.
49.敷田麻実(2010)「専門家の創造的な働き方としてのハーフシフトの提案-科学技術コミュニケーターとしての隣接領域での無償労働」,『科学技術コミュニケーション』,(8), pp.27-38.
50.敷田麻実・森重昌之・中村壯一郎(2012)「中間システムの役割を持つ地域プラットフォームの必要性とその構造分析」,『国際広報メディア・観光ジャーナル』,(14), pp.23-42.
51.敷田麻実・青木孝(2013)「観光地域づくりによる地域再生の評価に関する研究-ドミニカ共和国プエルトプラタ県の事例」,『日本地域政策研究』,(11), pp.1-10.
52.敷田麻実(2014)「自然共生社会の実現に向けた生物文化多様性の議論」,『環境経済・政策研究』,7(1), pp.73-76.
53.敷田麻実・梅本勝博(2014)「地域ナレッジマネジメント・プラットフォームの開発における専門家の役割(改訂版)」,『知識共創フォーラム(改定版)』,(4), pp.n.a..
54.敷田麻実(2015)「観光立国に向けた展望と課題―環境問題の観点から―」,『廃棄物資源循環学会誌』,26(3), pp.171-182.
55.敷田麻実(2016)「文化的サービスに注目した自然資本のn次利用」,『環境経済・政策研究』,9(2), pp.61-63.
56.敷田麻実(2016)「持続可能な観光を目指して」,『生活と環境』,61(3), pp.4-8.
57.敷田麻実(2016)「地域資源の戦略的活用における文化の役割と知識マネジメント」,『国際広報メディア・観光学ジャーナル』,(22), pp.3-17.
58.SHIKIDA Asami(2018)「Knowledge of tourism and tourism of knowledge」,『Journal of Global Tourism Research(JGTR)』,3(2), pp.74.
59.敷田麻実(2021)「不要不急とされる観光の脱成長」,『環境経済・政策研究』,14(1), pp.63-66.
60.敷田麻実(2021)「新しい観光まちづくりへの期待と観光地経営」,『観光学評論』,9(1), pp.5-22.
61.敷田麻実(2021)「観光分野のリカレント教育における産学連携の可能性と課題」,『産学連携学』,17(2), pp.78-90.
62.SHIKIDA Asami(2021)「Demand or degrowth of tourism: Tourism development and its future design」,『Journal of Global Tourism Research』,6(2), pp.85-86.
63.敷田麻実(2022)「地域再生におけるよそ者の分類と変容に関する研究―資源所有とサービス創出によるモデルの提案―」,『日本地域政策研究』,(28), pp.66-75.
64.SHIKIDA Asami(2023)「The upcoming war with overtourism」,『Journal of Global Tourism Research』,8(2), pp.93-94.
65.敷田麻実(2024)「ステークホルダーによる社会的共有価値の創出:知床世界自然遺産管理の提案制度の事例」,『環境経済・政策研究』,17(1), pp.80-83.
66.敷田麻実(2025)「人口減少化での価値創出による地域環境政策:価値の維持から共創への移行」,『環境経済・政策研究』,18(1), pp.53-56.

論文(副著者として)

1.寺脇利信・新井章吾・敷田麻実(2002)「藻場の保全・再生」, 『緑の読本』, (64),pp.1615-1621.
2.小幡健一・敷田麻実(2002)「石川県の海岸における海外ごみの分布と季節変動に関する研究」, 『のと海洋ふれあいセンター研究報告』, (7), pp.43-50.
3.平山亮・敷田麻実・吉田行宏・南修(2003)「スパイラルサーキットモデルによる白山麓オープンユニバーシティ構想の提案」,『日本教育工学会研究報告集』,(JET03-6), pp.21-28.
4.寺脇利信・新井章吾・敷田麻実(2003)「藻場回復」, 『21世紀初頭の藻学の現況』, ,pp.89-91.
5.寺脇利信・中山哲厳・新井章吾・敷田麻実(2003) 「藻場の回復に向けて」, 『海洋と生物』, 25(2),pp.100-106.
6.桜井忠良・敷田麻実・曺喜郁(2005)「片野鴨池の進駐軍銃猟事件と村田安太郎」,『えぬのくに』, (50), pp.61-73.
7.平山亮・敷田麻実(2007)「電子図書館の書評入力機能を用いる知識共有創造型学習」,『日本教育工学会論文誌』, (31), pp.117-120.
8.八反田元子・敷田麻実(2012)「北海道池田町「ブドウ・ブドウ酒事業」にみる地域資源戦略」,『日本地域政策研究』, (10), pp.45-52.
9.佐藤志穂・山中康裕・敷田麻実(2014)「農村地域の創造的地域資源利用におけるリゾート企業と地域農家の新たな関係性~北海道占冠村星野リゾート・トマムと農家との連携から~」, 『日本地域政策研究』, (12),pp.9-18.
10.Romao, J., Neuts, B., Nijkam, pp. and Shikida, A(2014)「Determinants of trip choice, satisfaction and loyalty in an eco-tourism destination: a modelling study on the Shiretoko Peninsula, Japan」,『Ecological Economics』, 107 , pp.195-205.
11.Neuts, B., Romao, J., Nijkam, pp. and Shikida, A(2014)「A Quality Assessment of Tourist Information: the Case of Nautical Tourism at Shiretoko Peninsula」, 『Journal of Tourism, Culture and Territorial Development』, 5(9),pp.24-34.
12.Bart Neuts, Joao Romao, Peter Nijkam and Asami Shikida(2016)「Market segmentation and their potential economic impacts in an ecotourism destination: An applied modelling study on Hokkaido, Japan」, 『Tourism Economics』, 22(4), pp.793-808.
13.内田奈芳美・ 敷田麻実(2016)「「官製」ジェントリフィケーションとそのジレンマ: アーティスト・リロケーション・プログラムの事例から」, 『都市計画論文集』, 51(3), pp.994-1000.
14.佐藤志穂・敷田麻実・山中康裕(2016)「農村における移住者のリゾート従業員コミュニティの地域づくり主体への変容とその要因」, 『農村計画学会誌』, 35(3), pp.414-423.
15.森重昌之・海津ゆりえ・内田純一・敷田麻実(2018)「観光まちづくりの推進に向けた観光ガバナンス研究の動向と可能性」,『観光研究(日本観光研究学会機関誌)』, 30(1), pp.29-36.
16.新広昭・敷田麻実(2018)「自治体における生物多様性と文化多様性をつなぐ政策デザインのためのモデル構築-石川県の里山里海保全政策を例として-」,『環境情報科学』, 47(3), pp.96-101.
17.福山貴史・敷田麻実(2019)「地域づくりにおける「負の資源」の活用プロセス―北海道紋別市の流氷の価値創造の事例―」, 『日本地域政策研究』, (23), pp.64-73.
18.呉星辰・敷田麻実・坂村圭(2020)「非公共セクターによるICTを用いた公共サービスの供給に関する研究―日本のCode for Xを事例として―」,『日本地域政策研究』, (24), pp.58-67.
19.森重昌之・内田純一・敷田麻実・海津ゆりえ(2020)「地域外関係者のかかわりの類型化によるまちづくりの実践-北海道釧路市の長期滞在事業を事例に」,『観光研究』, 9(1), pp.47-59.
20.Satoko Tanemura, Naoko Nagaishi, and Asami Shikida(2022)「A study of the effectiveness of training programs in the tourism sector: The case of the Ishikawa Tourism Creation School, Japan」,『The Journal of Global Tourism Research』, 7(1), pp.37-45.
21.赤穂雄磨・乾靖,・敷田麻実(2023)「白山国立公園北部の山麓・樹林帯における登山道のササ刈りによる維持管理手法の実践」, 『ランドスケープ技術報告集』, 2, pp.30-33.
22.種村聡子・敷田麻実(2023)「観光リカレント教育プログラム修了者の事後活動の評価―いしかわ観光創造塾・北陸観光コア人材育成スクール修了者の事例分析」, 『地域活性研究』, 18(2), pp.31-40.
23.田原洋樹・敷田麻実(2023)「交流人口から関係人口への変容可能性の検討:観光経験に基づく地域関与の醸成と地域への継続的なかかわり意向との関係性を通して」,『観光研究』, 34(2), pp.49-64.

著書

   
敷田麻実(1998)「流出重油の回収をめぐる行政とボランティア」,『日本海からの熱い風―ナホトカ号重油災害ボランティアからのメッセージ』,マルジュ社, pp.65-72.
ガバン=マコーマック・敷田麻実(2000)「第9章自然環境の保全と開発のジレンマ」,『沖縄-21世紀への挑戦』,岩波書店, pp.221-247.
敷田麻実・森重昌之(2003)「公共事業の戦略的活用と地域の環境保全-北海道黒松内町における持続可能な地域振興と政策プロセスの検証-」,『公共事業と環境保全』,東洋経済新報社, pp.121-138.
敷田麻実(2003)「生態系管理システムと環境事業提言1-6」,『環境と資源の安全保障47の提言』,共立出版, pp.3-22.
Asami SHIKIDA(2003)「The statistical analysis of manual removal of stranded oil spills: lessons learnt from oil spills caused by Russian tanker Nakhodka」,『Heavy Oil Spilled from Russian Tanker Nakhodka in 1997: toward eco-responsibility, Earth sense』,COE Kanazawa University, ISBN4-9901809-0-9, pp.435-440.
敷田麻実(2004)「漂着物・バイオレメディエーション」,『沿岸域環境辞典』,共立出版, pp.21,23.
敷田麻実・新広昭(2005)「環境再生のための制度的インフラストラクチャーとしての環境総合条例制定プロセスの分析-「ふるさと石川の環境を守り育てる条例」の事例から-」,『環境再生』,東洋経済新報社, pp.118-131.
敷田麻実(2005)「沿岸域管理」,『漁業経済研究の成果と展望』,成山堂書店, pp.219-223.
敷田麻実・森重昌之(2006)「地域環境政策に専門家はどうかかわるか-地域自律型マネジメントとその実現を支援する専門家のかかわり-」,『環境経済・政策研究の動向と展望』,東洋経済新報社, pp.194-209.
敷田麻実(2006)「第7講 環境と観光-エコツーリズムという言説」,『観光社会文化論講義』,くんぷる, pp.81-90.
SHIKIDA Asami(2008)「Coastal Management in Urban Areas」,『Asia-Pacific Coasts and their Management』,Springer, pp.213-216.
敷田麻実(2008)「海岸沿岸保護区」,『生態学からみた自然保護地域とその多様性保全』,講談社サイエンティフィク, pp.194-195.
敷田麻実・森重昌之・高木晴光・宮本英樹(2008)『地域からのエコツーリズム』,学芸出版社, 205p.
 敷田麻実(2008)「第3章 地域によるエコツーリズムのマネジメント」, pp.63-92
 敷田麻実(2008)「第4章 自律的観光としてのエコツーリズムの推進」, pp.93-134.
 敷田麻実(2008)「第5章 エコツーリズムと持続可能な地域づくり」, pp.135-170.
敷田麻実(2008)「自律的な観光による持続可能な地域づくり―エコツーリズムからの試み」,『北東アジア観光の潮流』,海文堂出版, pp.53-84.
敷田麻実・内田純一・森重昌之・朝倉俊一・岡本健・富岡耕太・稻葉正思・山脇亘一(2009)『観光の地域ブランディング-交流によるまちづくりのしくみ-』,学芸出版社, 190p.
 敷田麻実(2009)「1-1 ブランディングを欠いた観光まちづくりの問題点」, pp.10-21.
 敷田麻実(2009)「1-3 これからの観光まちづくり」, pp.36-44.
 敷田麻実(2009)「3-3 土地買い取りで湿原保全を進める霧多布湿原トラスト」, pp.105-115.
 敷田麻実(2009)「5-3 人づくりと地域資源の保全戦略」, pp.159-163.
 敷田麻実(2009)「5-1 観光の関係性モデルで考える観光まちづくり」, pp.140-146.
 敷田麻実(2009)「第6章 観光まちづくりから持続可能な地域へ」,pp.173-182.
敷田麻実(2010)「エコツーリズムと野生生物の保護」,『野生動物保護の事典』,朝倉書店, pp.56-58.
敷田麻実(2010)「観光は低炭素社会づくりに貢献できるか」,『持続可能な低炭素社会Ⅱ―基礎知識と足元からの地域づくり』,北海道大学出版会, pp.275-292.
敷田麻実(2011)「復興まちづくりの基本-急ぎすぎは禁物-」,『[東日本大震災・原発事故]復興まちづくりに向けて』,学芸出版社, pp.105-108.
敷田麻実・森重昌之・愛甲哲也・菊地直樹・庄子康・寺崎竜雄・寺山元・西村千尋・日高哲二(2011)『地域資源を守っていかすエコツーリズム:人と自然の共生システム』, 講談社, 217p.
 敷田麻実(2011)「第1章 地域資源を活用するエコツーリズム1.1知床エコツアー体験」,pp.1-15.
 敷田麻実(2011)「第1章 地域資源を活用するエコツーリズム1.3エコツーリズムにおける資源利用とその課題」,pp.26-45.
 愛甲哲也・敷田麻実・寺崎竜雄(2011)「第2章エコツアーと地域資源の保全2.1エコツアーによる自然環境への影響とモニタリング」,pp.48-63.
 庄子康・敷田麻実(2011)「第2章 エコツアーと地域資源の保全2.2エコツアーによる社会・経済への影響とモニタリング」,pp.64-77.
 敷田麻実・日高哲二(2011)「第2章 エコツアーと地域資源の保全2.4エコツアーガイドの役割」,pp.90-101.
 愛甲哲也・敷田麻実・庄子康(2011)「第2章 エコツアーと地域資源の保全2.3自然観光資源の現場のマネジメント」,pp.78-89.
 敷田麻実(2011)「第3章 エコツーリズムと地域資源マネジメント3.1エコツアーから自然環境のマネジメントへ」,pp.108-121.
 敷田麻実(2011)「第4章 地域資源の保全と利用の実際4.3狩猟と共存するエコツーリズム―片野鴨池(石川県)」,pp.164-173.
 敷田麻実・森重昌之(2011)「第5章 エコツーリズムによる地域資源の保全と利用の戦略」,pp.195-203.
敷田麻実(2011)「エコツーリズム」,『よくわかる観光社会学』,ミネルヴァ書房, pp.32-33.
敷田麻実(2014)「生物文化多様性を活かしたツーリズム」,『創造農村:過疎をクリエイティブに生きる』,学芸出版社, pp.70-87.
敷田麻実(2017)「第3章 相乗便益を長期的に担保するための仕組みづくり-1.エコツーリズム導入による相乗便益の確保」,『温暖化対策で熱帯林は救えるか?住民と森林保全の相利的な関係を目指して』,文一総合出版, pp.143-169.
菊地直樹・敷田麻実・豊田光世・清水万由子(2017)「自然再生の活動プロセスを社会的に評価する-社会的評価ツールの試み」,『どうすれば環境保全はうまくいくのか』,新泉社, pp.248-277.
敷田麻実(2018)「見せ物小屋」,『わたしの-「もったいない語」辞典』,中央公論新社, pp.282-283.
敷田麻実(2018)「エコツーリズム」,『環境経済・政策学事典』,丸善出版, pp.260-261.
敷田麻実(2019)「第6章 創造的な資源利用は農村を豊かにするか」,『創造社会の都市と農村:SDGsへの文化政策(文化とまちづくり叢書)』,水曜社, pp.133-151.
敷田麻実・湯本貴和・重昌之・ドウノヨシノブ・愛甲哲也・内田奈芳美・菊地直樹・坂村圭・新広昭・須賀丈・三上修(2020)『はじめて学ぶ生物文化多様性』,講談社, 213p.
 敷田麻実・ドウノヨシノブ(2020)「第1章 生物文化多様性って何だろう」,pp.1-10.
 敷田麻実(2020)「第3章 生物文化多様性と現代社会-生態系と文化の相互作用」,pp.33-56.
 敷田麻実(2020)「第10章 新しい自然観の提案-生物文化多様性の可能性」,pp.193-205.
敷田麻実(2020)「観光としてのフィールドワーク」,『創造する都市を探る(フィールド科学の入口)』,玉川大学出版部, pp.88-129.
敷田麻実・森重昌之・影山裕樹・中島修・田原洋樹・岩永洋平・馬場武・清野和彦・髙野あゆみ(2023)『移動縁が変える地域社会:関係人口を超えて』,水曜社,224p.
 敷田麻実「第1章 移動縁を生きる人びと」,pp.9-41.
 森重昌之・敷田麻実「第2章 地域にかかわる多様な移動者」, pp.42-58.
 影山裕樹・敷田麻実「第5章:移動縁を紡ぐ地域編集」,pp.179-201.
 敷田麻実・森重昌之・影山裕樹「第6章:移動縁から見えるこれからの社会」,pp.202-217.

学会発表の記録

(単独または主たる発表者として)

番号 学会で発表した研究題目及び掲載誌 発表の概要
1 敷田麻実(1994)「グレートバリアリーフケアンズセクションのゾーニングプランの変更について」『日本沿岸域会議研究発表会』7. グレートバリアリーフ海中公園のケアンズセクションの再ゾーニング過程における特徴を、社会経済的背景と歴史的経過から再評価した。そして海域の利用状況の変化がゾーニングプラン変更に与える影響や、海域の管理手法との関係を分析した。
2 敷田麻実(1995)「沿岸域管理における連邦と州の調整機構-オーストラリアのグレートバリアリーフにおけるケーススタディ」『日本沿岸域会議研究発表会』8pp.10-11. 沿岸域管理における連邦と州の調整の仕組みに関して、オーストラリアのグレートバリアリーフにおけるケーススタディからそのメカニズムを分析した。
3 敷田麻実・小荒井衛(1996)「1960年以降の日本の自然海岸の改変の追跡」『日本沿岸域会議研究発表会』9. 海岸統計を用いて、1960年以降の日本の自然海岸の改変の状況を数量的に毎年の変化として把握した。
4 敷田麻実(1996)「舳倉島におけるバードウォッチャーの活動特性の分析」『日本観光学会第74回大会発表』. 石川県舳倉島におけるバードウォッチャーの行動を調査し、その活動特性を明らかにした。
5 敷田麻実(1997)「日本海重油流出事故対策の統計的分析」『日本沿岸域学会発表』10. 重油流出事故の際の重油回収の進め方について、自己の記録から分析して、より効果的な回収方法を示唆した。
6 敷田麻実(1997)「個人漁獲情報の収集とその統計利用における問題点と対策」『第65回日本統計学会研究発表』. 漁獲情報マイクロデータを分析して、漁獲傾向やその予測が可能になることを提言した。
7 敷田麻実・大畑孝二(1997)「ラムサール条約湿地片野鴨池(石川県)における来訪者の特性」『日本観光学会第75回大会プログラム(要旨集)』, pp.64-65. ラムサール条約湿地片野鴨池の来訪者の行動を分析した。
8 敷田麻実(1998)「舳倉島におけるバードウォッチングの実態分析」『Proceedings of the symposium on Ecotourism and Island Birds』. 石川県舳倉島におけるバードウォッチャーの行動を調査し、その活動特性や特徴を明らかにした。
9 敷田麻実・大畑孝二(1998)「ラムサール条約湿地片野鴨池(石川県)における来訪者の特性一般観光客とバードウォッチャーの比較から」『日本観光学会第77回大会学会要旨集』pp.3-4. ラムサール条約湿地片野鴨池の来訪者の行動をバードウオッチャーと一般観光客の比較から分析した。
10 Asami SHIKIDA(1998)「The use of the ratio of natural coast as a useful index showing the natural coastal environment on the macro level in Japan」『The Proceedings of the 16th International Conference of the Coastal Society』. 海岸統計を用いて、1960年以降の日本の自然海岸の改変の状況を数量的に毎年の変化として把握した。
11 敷田麻実(1998)「自然海岸率による沿岸域環境のモニタリング:瀬戸内海の例から」『日本沿岸域学会研究討論会講演概要集No11』pp.30-33. 瀬戸内海各県の海岸の改変の歴史を、海岸統計から明らかにして、その変化の特徴について言及した。
12 敷田麻実(1998)「ラムサール条約湿地片野鴨池(石川県)における来訪者の特性:一般観光客とバードウォッチャーの比較分析」『野生生物保護学会』. ラムサール条約湿地片野鴨池の来訪者の行動をバードウオッチャーと一般観光客の比較から分析した。
13 敷田麻実(1998)「沖縄の自然海岸の改変と利用・管理について」『地域漁業学会』. 沖縄県の海岸の改変の歴史を海岸統計から明らかにして、その変化の特徴について言及した。
14 敷田麻実・大畑孝二(1998)「バードウォッチャーの価値認識と満足度の研究:ラムサール条約湿地片野鴨池における比較研究」『日本観光研究学会研究発表論文集』13 pp.129-132. 石川県舳倉島と片野鴨池のバードウォッチャーの行動特性や特徴を比較研究した。
15 Asami SHIKIDA(1999)「The Statistical Analysis Of Manual Removal Of Stranded Oil Spills: Lessons Learnt From Oil Spills Caused By Russian Tanker Nakhodka」『Proceedings of the International Oil Spill Conference 1999』. ナホトカ号事故による流出重油の手作業による回収について、海岸の形状や回収努力量、油の残量から回収量を予測する多変量解析を試み、有効なモデルを検討した。その結果、油の回収は残量と回収努力量により決定されることが確かめられ、今後の回収作業に有用なモデルを提案した。
16 Asami SHIKIDA(1999)「Valuing natural coastal environment at the macro level in the Seto Inland Sea Area in Japan」『The conference abstract of the coastal zone 99』pp.906-908. 瀬戸内海の全域の海岸線の変動を、マクロレベルでモニタリングし、過去30年間の自然海岸の減少の地域差や変化の特徴について示した。また海岸線のマクロレベルモニタリングと埋立などの開発行為の問題について論じた。
17 Asami SHIKIDA(1999)「The Institutional Analysis of the Coastal Zone Management in the Great Barrier Reef Marine Park」『The conference abstract of the coastal zone 99』pp.124-126. グレートバリアリーフ海中公園管理局の沿岸域管理に関して分析し、その発展過程や歴史的変遷を管理局の統計資料から分析した。その結果、管理局の沿岸域管理は職員数と予算規模から変動があったことを明らかにした。
18 敷田麻実・藤澤大(1999)「海水浴客の放置ゴミの分布特性に関する分析」『日本沿岸域学会研究討論会講演概要集No12』12pp.110-113. 海水浴客が放置するゴミの分布特性を研究した。
19 敷田麻実・竹ノ内徳人(1999)「改正海岸法と沿岸域の環境管理」『報告要旨集』pp.164-165. 改正された海岸法と、重油流出事故の対策など沿岸域の環境保全に関連する問題点について分析し、今後どのような対策が可能になるかまたその問題点について言及した。
20 敷田麻実(1999)「ナホトカ号重油流出事故対策のメディア報道の分析」『環日本海学会第5回全国研究大会報告要旨』pp.69-71. ナホトカ号事故を新聞報道から分析し、報道の消長やその原因、その内容の変化などを解析し、事故の報道との差について言及した。特に事故後、新聞報道量の急激な減少が起こることを明らかにした。
21 敷田麻実(1999)「沿岸域の利用における二重構造に関する分析」『地域漁業学会大41回大会報告要旨集』pp.26-27. 沿岸域管理の視点から、沿岸域利用の構造分析を行い、そのモデルに基づいた二重構造の沿岸域管理を提唱した。
22 敷田麻実・小林崇亮・横井謙典(2000)「ダイバーがサンゴ礁に与えるインパクトに関する研究」『日本沿岸域学会研究討論会2000講演概要集(No.13)』13 pp.10-13. 本研究は、ダイバーのサンゴへ与える被害を潜水調査によって明らかにし、それが発生するメカニズムをダイバーの特性との関係から分析し、環境に負荷を与えない観光、エコツーリズムとしてのダイビングのありかたを考察することを目的とした。
23 Asami SHIKIDA(2000)「Studies on the distribution characteristics of the litter left in summer swimming areas:
A case study in the Katano summer swimming area in Japan」『The coastal society 17th international conference proceedings』pp.118-124.
海水浴客が放置するゴミの分布特性を研究した。
24 Asami SHIKIDA(2000)「Studies on a structural model for coastal zone management based on utilization characteristic」『The coastal society 17th international conference proceedings』pp.200-206. 沿岸域管理とその構造モデルに関して分析した。
25 敷田麻実・森重昌之(2000)「エコツーリズムの構造モデルと地域の主体性について」『環境経済・政策学会2000年大会・報告要旨集』pp.262-263. エコツーリズムの構造モデルの提唱と、発展過程について論じて、地域の主体性がどのように発揮されるかも含めて、今後のエコツーリズムのあり方を論述した。
26 松井浩二・敷田麻実・沢野伸浩・後藤真太郎(2000)「低高度空中写真による沿岸域・海浜植物のモニタリング」『日本写真測量学会平成12年度秋期学術講演会発表論文集』pp.223-226. パラグライダーによる海浜植物モニタリング技術の開発について発表した。
27 敷田麻実(2001)「IT化時代の水産物流通と消費者-今後の水産物流通におけるIT技術の影響と可能性」『2001年漁業経済学会第48回大会報告要旨集』pp.19. 水産物流通に与えるIT化の影響を分析し、今後の水産物流通の在り方を提言し、また将来の方向を予測した。
28 敷田麻実・竹ノ内徳人(2001)「沿岸域のエコシステムマネジメントの発展段階とその背景」『2001年漁業経済学会第48回大会報告要旨集』pp.28. 沿岸域の生態系管理(エコシステムマネジメント)がどのように形作られてくるのか、その発展の要因と発展段階仮説を解説した。
29 SHIKIDA Asami and Matsui Koji(2001)「THE USE OF MOTOR-POWERED PARAGLIDER AS A USEFUL MONITORING TOOL FOR COASTAL ENVIRONMENT ON THE MACRO LEVEL」『Proceedings of the 12th Biennial Coastal Zone Conference』pp.1-4. パラグライダーによる海浜植物モニタリング技術の開発について発表した。
30 敷田麻実・竹ノ内徳人(2001)「沿岸域管理の発展過程に関する分析」『日本沿岸域学会研究討論会2001講演概要集(No.14)』14pp.124-127. 沿岸域管理は最初から完全な形が形成されるのではなく、いくつかの発展過程を経て完成形に至ると考えられる。そこで、そのステップについての仮説を提案し、沿岸域管理の発展過程形成の理由と原因をケーススタディから明らかにした。
31 敷田麻実・森重昌之(2001)「自然環境のフローとストックを同時処理する環境保全活動のマルチプレーヤー型
費用便益分析の提案 ―片野鴨池のケーススタディから―」『環境経済・政策学会2001年大会・報告要旨集』pp.136-137.
地域の複数の主体が連携して環境保全を進める際の指標となる地域の環境管理の費用便益分析を提案した。また今まで困難と考えられてきた環境のフローとストックを同時に扱える工夫をした。
32 SHIKIDA Asami(2001)「An Evolutionary Perspective on the Development of Coastal Zone Management: a Case Study of Recreational Fishing in Japan」『Abstract of the 5th international conference on the environmental management of enclosed coastal seas』pp.312. 沿岸域管理の発展過程について、日本におけるケーススタディの結果から明らかにして、古典的管理からユーザー管理に至る仮説を提唱した。
33 敷田麻実・森重昌之(2001)「エコシステムマネジメントにおけるエコツーリズムの役割と発展メカニズム」『日本観光研究学会第16回全国大会研究発表論文集』pp.133-136. エコシステムマネジメントは、人間活動も生態系の一部に含めた上で生態系の保全と利用を一括して管理しようとする概念である。本研究は、エコシステムマネジメントの管理対象が、生態系から最終的には創造プロセスに拡大することを示した。そして、エコツーリズムの管理がエコシステムマネジメントにつながることを予測し、そのメカニズムを分析した。さらに、エコツーリズムの管理を追求することによって、地域を開放しつつ自律的に地域を充実させる可能性があることを示唆した。
34 敷田麻実・日高健(2001)「沿岸域利用の新秩序形成に関する考察」『地域漁業学会第43回大会一般報告要旨集』pp.38. 沿岸域の自然環境とさまざまな利用の間に包括的に秩序を形成する沿岸域管理の可能性とその遷移過程について、最近議論されているエコシステムマネジメントの視点から検討し、今後の沿岸域の新たな利用秩序の形態について考察を行った。
35 SHIKIDA Asami(2002)「An Evolutionary Perspective on the Development of Coastal Zone Management: Knowledge Based Approach」『Proceedings of the Coastal Zone Asia-Pacific Conference』pp.76. 沿岸域管理の発展に関して、その発展段階の仮説を提案した。また知識に注目して管理を創出するサーキット・モデルを提案した。
36 敷田麻実・竹ノ内徳人(2002)「水産物へのタグ装着における認証・トレーサビリティの効果と今後の可能性」『2002年漁業経済学会第49回大会報告要旨集』pp.18. 水産物のトレーサビリティ向上のためのタグ装着の理論と、その効果について議論した。
37 敷田麻実・末永聡(2002)「地域の開放と持続可能性を両立する地域創造モデルの提案―京都府網野町琴引浜のケーススタディからの分析―」『2002年漁業経済学会第49回大会報告要旨集』pp.9. 京都府琴引き浜の事例から、沿岸域管理のサーキットモデルに関して議論し、持続可能性と地域の開放の両立を目指すモデルを提案した。
38 敷田麻実・森重昌之・末永聡(2002)「地域の開放と持続可能性をめざしたエコツーリズムの管理について」『日本観光研究学会2002年度総会・シンポジウムポスターセッション』. 本研究ではエコツーリストの受入と、地域の自然環境や生態系の持続可能な利用の両立を実現するエコツーリズムの管理モデル(敷田・森重・末永のCONPサーキットモデル)を提案した。このモデルでは、地域内外のエコツーリストや関係者が持つ知識に注目し、その知識をネットワークの形成によって活用し、そこから社会的学習によって新たな管理ルールが生み出されることを想定した。
39 敷田麻実・森重昌之・末永聡(2002)「地域の開放と持続可能性をめざしたエコツーリズムの管理について」『日本観光研究学会第17回全国大会論文集』pp.319-320. 本研究ではエコツーリストの受入と、地域の自然環境や生態系の持続可能な利用の両立を実現するエコツーリズムの管理モデル(敷田・森重・末永のCONPサーキットモデル)を提案した。このモデルでは、地域内外のエコツーリストや関係者が持つ知識に注目し、その知識をネットワークの形成によって活用し、そこから社会的学習によって新たな管理ルールが生み出されることを想定した。
40 敷田麻実・末永聡・木下明(2002)「沿岸域管理におけるNPOの役割とその活動のサーキットモデル」『日本沿岸域学会研究討論会2002講演概要集(No.15)』15pp.135-140. 沿岸域管理におけるNPOの役割を評価し、その活動の発展課程についてサーキットモデルを用いて解説した。
41 敷田麻実(2002)「沿岸域管理のメカニズムと新たな管理の提案」『地域漁業学会第44回(金沢)大会報告要旨集』pp.42-43. 沿岸域の管理の今後のあり方について、理論的な面から解説した。またどのようにしてその管理を実現すればよいか、実現過程に関して論じた。
42 敷田麻実(2003)「サーキットモデルによるNPO活動のマネジメントと評価」『日本NPO学会第5回年次大会報告概要集』pp.46-47. 環境に関わるNPOのケーススタディから、NPO活動のプロセスをデザインするモデルを導き出し、そのモデルをNPO活動のデザインツールとして提案した。またこのモデルを用いて、NPO活動の評価を試み、どれだけ新たに知識を創造したかを基準とするNPO評価法を提案した。
43 敷田麻実(2003)「藻場を中心とした浅海生態系の管理方式の検討」『日本藻類学会第27回大会プログラム』pp.81. 藻場を含めた浅海の生態系保護のための仕組みやその重要性について、モデルを用いて説明した。特に沿岸域管理による全体のこーディネーションに関して明確にした。
44 敷田麻実・高橋直大(2003)「水産物のリレーションシップマーケティングのためのコミュニカビリティの提案:トレーサビリティからコミュニカビリティへ」『2003年漁業経済学会第50回大会報告要旨集』pp.7. トレーサビリティを、単に認証のための仕組みと捉えずに、漁業者と消費者の関係性を充実させるための基盤的要素と考えた。また生産者(漁業者)と消費者がどれだけ対話しているか、関係性を充実させているかという指標、「コミュニカビリティ」を今後の水産物流通や販売の評価基準とすることを提案した。
45 敷田麻実・森重昌之(2004)「サーキットモデルと知識残高試算表によるNPO活動の総合評価」『日本NPO学会第6回年次大会報告概要集』pp.116-117. 本研究では、「収益」に代わって「プロセスの充実」を指標とするサーキットモデルを用いて、研究や教育にかかる活動を研究事例として、活動評価の可能性を検討した。そして、最終的にNPO活動の評価を効果的に行い、それを次の戦略に生かせるツールとして使うことをめざした。
46 敷田麻実(2004)「オープンソースによる地域沿岸域管理の試み」『日本沿岸域学会研究討論会2004講演概要集』17pp.92-95.  多様な関係者に管理の仕組みを公開したうえで、参加を可能とし、協働しながら実現してゆくような沿岸域管理を「オープンソース型」沿岸域管理とし、その仕組みと必要性について議論した。そしてサーキットモデルをもとに、山形県酒田市周辺のクロマツ林保全活動の事例を議論し、実現のための促進要因について考察した。
47 敷田麻実(2004)「創成教育における新しい学習モデルの提案-サーキットモデルによるプロジェクトマネジメントとその評価方法-」『平成16年度工学・工業教育研究講演会講演論文集』pp.653-654.  本報告は、知識を創造することに着目したうえで、知識伝達型ではない創造的な学習を進める際に個人やチームで利用できる学習モデルの検討を行い、教育現場で利用可能な新たな学習プロセスモデルとして、「サーキットモデル」を提案した。
48 SHIKIDA Asami(2004)「Autonomous Dependence on Outsiders: Open Source Model for Regional Coastal Zone Management」『Proceedings of the Coastal Zone Asia-Pacific Conference’04』pp.568-572. 地域沿岸域管理における自律性と参加の関係に関して述べた。
49 敷田麻実・渋谷城太郎・森重昌之(2004)「オープンソースによる自律的な地域博物館の創出プロセスの提案」『日本計画行政学会 第27回全国大会 研究報告要旨集』pp.98-101. 地域博物館の創出は高度な専門性を必要とするため、学識経験者の委員会やコンサルタント会社、専門事業者が一体となって、行政主導で地域博物館の計画がまとめられることが多い。その結果、「科学知」に重点を置きすぎ、地域が持つ「知」の軽視につながりがちになる。そこで「ローカルナレッジ」や地域の自主性重視の観点から、地域住民が専門家や関係者と連携しながら地域博物館を創出するために、「地域創造のサーキットモデル」をもとにしたオープンソース型の「地域博物館創出プロセス」を提示した。
50 敷田麻実・森重昌之(2005)「オープンソースとしてのNPO活動の発展過程と促進要因に関する研究」『日本NPO学会第7回年次大会報告概要集』pp.113-115. 本研究では、組織内外の多様な関係者(以下、「アクター」という)に運営のしくみやルールを公開し、参加と協働でマネジメントを進める「オープンソース」としてのNPO活動の事例研究から、活動への参加と自律性に関して分析したうえで、サーキットモデルをもとにその活動の促進要因を考察し、アクター間のネットワークを促進するインターミディアリーと、自らのNPO活動をわかりやすく外部のアクターに伝えるインタープリターの役割に注目した。
51 平澤光・敷田麻実(2005)「サーキットモデルによるNPO活動のための知識インプット評価システム」『日本NPO学会第7回年次大会報告概要集』pp.116-117. 本研究は、サーキットモデル(敷田・森重2003ほか)の理論を応用し、NPOに適用可能なナレッジマネジメントシステムを開発するため、NPO同様に非営利な活動に知識インプット評価システム(以下「本システム」という)を適用し、その有効性を検証し、今後の可能性を示した。
52 敷田麻実・森山奈美(2005)「地域沿岸域管理の構築プロセスの検討:ダイビング利用との調整を図る石川県七尾市の事例」『日本沿岸域学会研究討論会2005講演概要集』pp.224-227.  
53 SHIKIDA Asami(2006)「Autonomy and the Participation of Users in local CZM:A knowledge Science Based Approach with a Circuit Model」『Proceedings of The Coastal Society's 20th Biennial Conference』pp.346-351. 地域沿岸域の自律的管理の実現に向けたモデルを提示した
54 敷田麻実・森重昌之(2006)「地域の自律的な沿岸域管理実現への専門家のかかわり方にかんする分析」『日本沿岸域学会研究討論会2006講演概要集』pp.216-219. 本報告では、地域の沿岸域管理にかんしての専門家の関与のあり方を検討したうえで、今後地域沿岸域管理の実現に向けて、専門家の望ましいかかわり方を提案した。もちろん研究者や専門家がその立場を超えて、地域沿岸域管理の中心的立場になる場合も考えられるが、ここでは「外部者」である研究者や専門家が知識や技術を持って、地域の沿岸域管理にかかわる場合に注目した。
55 敷田麻実(2006)「地域環境政策に専門家はどうかかわるか」『野生生物保護学会全国(沖縄)大会プログラム・講演要旨集』pp.124. 地域の環境問題や環境政策への専門家のかかわりを具体的なかかわりのタイプに沿って解説した。
56 岡本健・敷田麻実・森重昌之(2007)「観光地における持続可能なボランティア組織の条件-北大キャンパスビジットの事例から-」『日本観光研究学会総会ポスターセッション』. 本研究では、札幌市にある北海道大学で2002年から実施されてきた、大学生の観光ボランティアによる「北大キャンパスビジットプロジェクト」を事例として、持続可能な観光ボランティア活動を支える条件について論じた。中でも参加する観光ボランティアガイドの連続的な学習がを支えるしくみや観光ボランティア組織が必要であることを、組織学習やモチベーションの観点から検討した。
57 森重昌之・敷田麻実(2007)「持続可能な地域の実現に向けた観光・交流活動の戦略的活用に関する仮説の提案-北海道黒松内町の地域振興プロセスを事例に-」『日本観光研究学会総会ポスターセッション』. 地域振興について考える際、都市以外の地域では、過疎化・高齢化の進行や地域経済の衰退などにより、「持続可能な地域戦略」が見出せない状況にある。そこで本研究では、北海道黒松内町の地域振興プロセスを事例に、来訪者(観光客、移住者など)を活用し、地域が自律しながら観光にも依存するという「自律的な依存」戦略を提案することを目的とした。
58 敷田麻実・森重昌之(2007)「持続可能な観光に向けた地域外観光システムとの関係性構築とそのマネジメント」『日本観光研究学会総会ポスターセッション』. 本研究では、地域の観光関係者が地域外の観光事業者や観光客を含む「地域外観光システム」との関係性を主体的に構築し、自律的にマネジメントすることで持続可能な観光の実現につなげるためのアプローチを提案した。
59 岡本健・敷田麻実・森重昌之(2007)「観光地における持続可能なボランティア組織の条件-北大キャンパスビジットの事例から-」『日本観光研究学会第22回全国大会論文集』pp.363-364. 本研究では、札幌市にある北海道大学で2002年から実施されてきた、大学生の観光ボランティアによる「北大キャンパスビジットプロジェクト」を事例として、持続可能な観光ボランティア活動を支える条件について論じた。中でも参加する観光ボランティアガイドの連続的な学習を支えるしくみや観光ボランティア組織が必要であることを、組織学習やモチベーションの観点から検討した。
60 森重昌之・敷田麻実(2007)「持続可能な地域の実現に向けた観光・交流活動の戦略的活用に関する仮説の提案-北海道黒松内町の地域振興プロセスを事例に-」『日本観光研究学会第22回全国大会論文集』pp.361-362. 地域振興について考える際、都市以外の地域では、過疎化・高齢化の進行や地域経済の衰退などにより、「持続可能な地域戦略」が見出せない状況にある。そこで本研究では、北海道黒松内町の地域振興プロセスを事例に、来訪者(観光客、移住者など)を活用し、地域が自律しながら観光にも依存するという「自律的な依存」戦略を提案することを目的とした。
61 敷田麻実・森重昌之(2007)「持続可能な観光に向けた地域外観光システムとの関係性構築とそのマネジメント」『日本観光研究学会第22回全国大会論文集』pp.359-360. 本研究では、地域の観光関係者が地域外の観光事業者や観光客を含む「地域外観光システム」との関係性を主体的に構築し、自律的にマネジメントすることで持続可能な観光の実現につなげるためのアプローチを提案した。
62 敷田麻実・森重昌之(2008)「持続可能な観光における地域内外の関係性モデルの提案」『日本観光研究学会総会ポスターセッション(2008.5.31 於:立教大学)』.  
63 敷田麻実・森重昌之(2008)「持続可能な観光における地域内外の関係性モデルの提案」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.491-492.  
64 敷田麻実・森重昌之(2008)「持続可能な自律的観光における中間システムとマネジメントについての分析-北海道浜中町の霧多布湿原トラストの事例分析からの示唆-」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.205-208.  
65 敷田麻実(2009)「解題:観光・交流の進化による関係性の再構築-次世代ツーリズムのためのプラットホームデザイン-」『【CATSワークショップ・シリーズ1】観光・交流の進化による関係性の再構築』. 観光・交流の進化による関係性の再構築にかんして、次世代ツーリズムのためのプラットホームデザインの視点で解説した。
66 敷田麻実(2009)「関係性モデルによる持続可能な観光の評価の試み」『第6回観光情報学会全国大会in加賀市 概要集』pp.10. 関係性モデルに関して仕組みを解説し、モデルの応用可能性について説明し、自律的で持続可能な観光のモデルを提示したうえで、それを用いて地域発の観光を評価する提案を行なった。
67 Asami Shikida, Mami Yoda, Akiko Kino & Masayuki Morishige(2009)「Tourism Relationship Model and Intermediary for Sustainable Tourism Management: Case Study of the Kiritappu Wetland Trust in Hamanaka, Hokkaido」『BEST EN Think Tank IX The Importance of Values in Sustainable Tourism』pp.382-394. 霧多布湿原の事例を基に、観光の関係性モデルを用いて、市場の価値と地域資源の価値の差に関して議論した。
68 敷田麻実(2009)「持続可能な野生生物保護管理のための関係性モデルの提案」『野生生物保護学会』pp.20-21. 本研究では、地域の野生生物資源を保全しながら利用していく際に、持続可能な管理を実現するための基本的なモデルを提案した。その際特に、地域内外のアクターの関係性にポイントがあるモデルとして提示した。
69 敷田麻実(2009)「観光まちづくりにおける非営利活動と営利活動のガバナンスについて」『日本観光研究学会第24回全国大会論文集』pp.185-188. 本研究では、地域内の関係者が営利を目的とする観光事業を非営利活動であるまちづくりと融合するプロセスを観光地域ガバナンスとして捉え、さらに今後の観光まちづくりのモデルを提案した。
70 敷田麻実(2009)「よそ者と地域のかかわりを考える(コミュニケーションフォーラム)」『野生生物保護学会』pp.109. 地域に入って活動する際に専門家はよそ者となる。今回はよそ者が地域との関係を同維持したらいいのか、そのあり方について議論し、コメントした。
71 敷田麻実(2010)「まちづくりにおける営利と非営利活動を統合する中間システムについての研究」『日本NPO学会第12回年次大会報告要旨集』pp.12. 本研究では、まちづくりという非営利活動と地域の観光・商業などの営利活動の「共存関係」に着目した。そして、営利と非営利の活動を両立させながら、共通する利益を創出する仕組みを、ガバナンスとして捉え、営利と非営利の活動の協働に基づくモデルによってまちづくりにおけるガバナンスを考察した。
72 敷田麻実(2011)「知床エコツーリズム戦略と地域資源の活用・保全」『第17回野生生物保護学会北海道大会プログラム・講演要旨集』pp.25. 知床エコツーリズム戦略知床の環境保全の中での位置付けについて説明した。
73 SHIKIDA Asami(2012)「The Application of a Circuit Model in Developing Green Policy in Sustainable Communities: The Importance of Innovative Knowledge-Creation Processes」. This paper sets out approaches to knowledge-creation models that describe “participatory sustainable community” development that involves extra-community stakeholders author encourages the introduction of their practical application at the community.
74 敷田麻実(2012)「知床エコツーリズム戦略による関係者参加モデル」『第18回野生生物保護学会宇都宮大会プログラム・講演要旨集』pp.20.  
75 敷田麻実(2013)「生物多様性と文化多様性の相互作用:野生生物と社会をつなぐ「文化」を考える」『野生生物と社会学会第19回学会講演要旨集』pp.39. セッションの概要説明として、利用や維持活動も含めた自然環境と社会との「かかわり」が文化の源とした上で、都市部における生態系サービスの高度利用による現代文化や経済活動も評価しながら、生物多様性と文化多様性の相互作用に着目し、「生物文化多様性」や「生物文化相互作用系」という新たな視点で、野生生物と社会の新たな関係について発表した。
76 SHIKIDA Asami(2013)「Implications for Participatory Park Management: Designing Local Ecotourism through the Ecotourism Strategy in Shiretoko」. Collaborative Management of Protected Areas セッションで知床の新たな公園管理システムと関係者の参加について発表した。
77 敷田麻実・西村千尋(2013)「地域還元を創出する着地型観光の可能性-長崎県佐世保市黒島の着地型ツアーの事例分析-」『日本観光研究学会第28回全国大会論文集』pp.277-280. 地域が着地型観光を主体的に推進することは、観光の経済的利益の一部を地域に還元することを促進し、観光による地域振興の可能性を高めると言われてきた。しかし、実際のツアーでどれだけ地域に経済的利益を還元できるのか詳細に分析している例は少ない。そこで本研究では、長崎県佐世保市の黒島における着地型ツアーの収支データを利用し、地域で実施したツアーが、利益を地域に還元する際の条件を明らかにした。また還元率を高めるための条件を議論した。
78 敷田麻実・梅本勝博(2014)「地域ナレッジマネジメント・プラットフォームの開発における専門家の役割」『知識共創 第4号』4 pp.Ⅱ3-1~Ⅱ3-10. 地域共同体に依拠した地域づくりから、プラットフォームを活用したチームによる地域づくりや、地域マネジメント型地域づくりへの移行も顕著である。そのため専門家個人のナレッジマネジメントとともに、地域づくり活動の社会的ナレッジマネジメントも重要になってきている.そこでこの研究では、地域ナレッジマネジメントを推進するための専門家の役割を知識提供から知識創造としたうえで、それを実現するプラットフォーム構築と専門家の役割について考察し、地域ナレッジマネジメント・プラットフォームを担う専門家について提案した。
79 SHIKIDA Asami(2014)「Strategic Community Development through Marine and Coastal Tourism」『Conference Program Book of 2014 the 2nd international conference on marine tourism and sports leisure industry』. 海洋観光における環境と観光の調和のとり方について発表した。
80 SHIKIDA Asami, HATTANDA Motoko and SASAKI Masayuki(2014)「Creating A New Relationship Between Urban and Rural Areas: a Biocultural Approach」. ワインツーリズムを事例に都市と農村の創造的関係の構築の仕組みを解説した。
81 敷田麻実(2014)「効果的地域人材育成とは-北海道の北の観光リーダー養成事業の先進的トライアル」『観光学術学会第3回大会発表要旨集』pp.10. 観光教育の課題と将来について議論した。
82 敷田麻実(2014)「生物文化多様性アプローチによる野生生物管理のフレームワーク」『第20回「野生生物と社会」学会 犬山大会 講演要旨集』pp.26-27. 現在社会における野生生物は、生態系サービスの供給サービスとしての役割をほぼ終え、鑑賞対象やイメージとしての利用など、文化的サービスとして消費されることが多い。しかしその一方で、野生生物の管理は、生態学に基づく自然科学的研究を基礎に進められることが多く、文化的サービスの利用の拡大がありながら、管理には生態学的なアプローチがとられるという不均衡が認められる。そのため自然科学的アプローチだけでは野生生物管理できない状況となっている。そこで、新たな野生生物管理アプローチとして、生物多様性と文化多様性の相互作用を前提としたフレームワークを提示した。
83 敷田麻実・愛甲哲也・梅本勝博(2014)「自然環境の観光資源化プロセスと地域資源ガバナンスの形成」『日本観光研究学会第29回全国大会論文集』pp.169-172. 多くの観光地において自然環境は地域が活用できる重要な観光資源である。そのため、自然環境はさまざまに価値付けされ、またその価値について説明されてきた。こうした価値付けプロセスは自然環境の「観光資源化プロセス」だと考えることができる。さらに、こうしたプロセスでは資源利用者や管理者による地域資源ガバナンスが形成される。そこでこの報告では、世界自然遺産である知床半島(北海道)における自然資源の観光資源化プロセスとそれに伴う地域資源ガバナンスの形成を分析した。
84 敷田麻実(2015)「地域資源の戦略的活用に対する知識マネジメントの役割」『知識共創 第5号』5pp.Ⅱ3-1~Ⅱ3-8. 地域資源の戦略的活用における知識の>役割と知識マネジメント、ナレッジマネジメントによる意味づけを示した。
85 敷田麻実(2015)「世界自然遺産制度による地域資源ガバナンスの分析」『第126回日本森林学会全国大会学術講演集』pp.89. 世界遺産地域におけるガバナンスの重要性を示した。
86 敷田麻実(2015)「地域資源の戦略的活用に対する知識マネジメントの役割(改訂版)」『知識共創 第5号(改定版)』5 pp.Ⅱ3-1~Ⅱ3-8. 地域資源の戦略的活用における知識の役割と知識マネジメント、ナレッジマネジメントによる意味づけを示した。
87 Asami Shikida(2015)「Introduction of Ishikawa-Kanazawa Model- Inter Disciplinary Biocultural Approach」『Ishikawa – Kanazawa Biocultural Region: A model for linkages between biological diversity and cultural prosperity』pp.20-26. 生物文化多様性の考え方の重要性を示した。
88 敷田麻実(2015)「観光資源化する野生動物との新たな関係:世界遺産知床におけるヒグマ問題(趣旨説明)」『第21回 野生生物と社会学会学会沖縄大会大会プログラム講演要旨集』pp.67. 観光資源化している知床のヒグマの現状を説明し、ヒグマに関わるアクターを明らかにした上で、アクターの立場や利害を超えた調整や管理のシステムについて議論する。今回は知床における野生生物の問題を扱うが、観光資源化する野生生物の問題は今後一般的になっていくと思われ、野生生物とその利用のあり方を考えるための重要な示唆となった。
89 敷田麻実・内田奈芳美(2015)「地方都市における創造産業としての観光振興とDMO―米国パデューカ市のクリエイティブツーリズムの事例―」『日本観光研究学会第30回全国大会論文集』pp.317-320. 近年、アートなどを利用した「クリエイティブ産業」としての観光が注目され、着地型観光でアートツーリズムやクラフトツーリズム、さらには「クリエイティブツーリズム」を推進する地域が増えている。しかしそのためには、アートと利用者をつなぐ仲介者が重要である。そこで本研究ではユネスコの創造都市ネットワークの一つである米国ケンタッキー州の西部にあるパデューカ市(Paducah)を対象に、クリエイティブツーリズム振興と地域の創造産業の関係構築、さらにそれを推進するDMOの役割や機能について考察した。
90 敷田麻実(2016)「持続可能な地域観光戦略」『持続可能な地域観光戦略の構築と評価に向けての地域人材育成および国際連携 公開国際シンポジウム』. 地域の観光のあり方を決める観光戦略について発表した。
91 SHIKIDA Asami(2016)「Community resource development: Role of knowledge in ensuring biocultural diversity」『JAIST International Symposium on Knowledge Science』. This presentation highlights the cross interactions among biodiversity, cultural diversity, and technical knowledge including its acquisition in a natural and cultural environment.
92 Asami SHIKIDA・TETUYA AIKO(2016)「The role of experts and their knowledge in managing world natural heritage: a case in Shiretoko in Japan(知床世界自然遺産地域における専門家と知識の役割)」『JAPAN GEOSCIENCE MEETING 2016』. This preentation expalined the knowledge sharing and diversity of knowledge are key contributors to the successful scientific based management is confirmed. 
93 敷田麻実・宮下健太郎(2016)「湿地の文化的サービスに着目したプレイスブランディング:湿地資源の「n次利用」の提案」『ラムサールシンポジウム2016-中海・宍道湖-プログラム要旨集』pp.21. 二次的自然保全における生物資源の活用の必要性は、資源の過少利用の解消のためというのが大きな理由であった。しかし本研究が海藻「アカモク」の消費的価値の創出における宮城県と岩手県での地域内外の協働を分析した結果、協働的な価値創出による資源活用は過少利用の解消だけでなく、資源管理の方法改善や新規方法の開拓にも貢献することが示唆された。資源管理への貢献は、協働を通じて間接的利用価値が関係者に共有されたことや、資源利用を繰り返すことで資源管理にも有効な在来知が漸次的に生じたことによってなされたことを示した。
94 Asami Shikida(2016)「The importance of Biocultural Diversity for Creative local production in Ishikawa-Kanazawa Biocultural Region: a Local Platform of Different Sectors and an Academic Network Fostering Creativity」『The Proceedings for the Valuing and Evaluating Creativity for Sustainable Regional Development』pp.205-207. 地域における生物文化多様性の意味とその重要性を示した。
95 敷田麻実(2016)「野生生物管理の専門家に地域再生で求められる能力」『第22回 野生生物と社会学会 東京大会大会プログラム講演要旨集』pp.86. このセッションでは、専門家として野生生物の保護管理に関わる個人が、地域の再生や地方創生の意味と実際を整理した上で、自らの専門性を生かして地域と関わる専門家のスタイルと課題について提示する。そして専門家が専門外の問題とどう関わるかを議論した。
96 敷田麻実・市栄智明(2017)「知識資本を活用した生態系サービスの創出による熱帯林の保全モデル」『知識共創』7pp.1-1~1-9. この研究では、生態系サービス拡大のための知識の役割を議論し、研究成果による「科学的な生態学的知識」と住民が保有する「伝統的な生態学的知識」を統合した効果的な知識の活用について、知識資本や知識資産の観点から考察し、熱帯林保全のためのナレッジマネジメントモデルとして提示した。そして、熱帯林の保全のために知識を資本と考えて、効果的な知識の投資や活用を図るためのフレームワークを「知識貸借対照表」として提案した。
97 敷田麻実(2017)「生物文化多様性のフレームワークによる野生生物管理と自然環境保全政策」『第23回「野生生物と社会」学会大会帯広大会 大会プログラム講演要旨集』pp.56. この発表では、都市における生物多様性と文化多様性の関係を、新たな概念である生物文化多様性に着目して議論することの意味と地域資源の管理に活用する方法について提示したい。特に、資源を高度に利用する文化的サービスの視点で参加者と共に議論した。
98 敷田麻実(2018)「地域に定住する外部専門家の役割と評価に関する考察」『知識共創』8 pp.Ⅳ 1-1-1-9. 近年、総務省が推進する「地域おこし協力隊」など、定住型の支援もまちづくりでは活用されている。また、外部専門家が対象地域に一定期間定住するなど、定住する外部の専門家も重視されている。しかし、定住する外部専門家による地域への関与の研究では、専門家を研究者として分析するものが多かった。そこでこの研究では、複数の分野における専門家および専門性の捉え方を整理したうえで、外部者である専門家(「レジデント専門家」)が定住することの意味や、定住による専門家の変化を考察し、まちづくりにおける専門家の意味を議論した。
99 敷田麻実(2018)「オープンな知識生産を支援する場としての学会の役割(セッション:「野生生物と社会」の知は誰のものか?―オープンサイエンス時代の知の生産・共有・活用のあり方―)」『第24回「野生生物と社会」学会大会九州大会 大会プログラム講演要旨集』pp.72 . 今後の学会は、知識生産の自前主義へのこだわりを捨て、オープンサイエンスを基本とした、知識生産と活用を支援するファシリテーターや、多様な関係者が活用できる知識生産の「場」の開設者になるなど、新たな役割を求められている。また、オープンにしただけでは、集合知による低俗な知識生産になるリスクもあり、その解決のための新たな役割が、専門家に期待されている。オープンサイエンスのような知識生産を、専門性への挑戦と畏れることなく、知のコモンズの拡張と考え、会場で議論した。
100 敷田麻実(2018)「主旨説明と野生動物観光の現状(セッション:知床国立公園における野生動物観光に対するICTの影響と課題)」『第24回「野生生物と社会」学会大会九州大会 大会プログラム講演要旨集』pp.62. この発表では、動物を主たる観光対象または観光資源として扱う野生動物観光について、その現状と課題をICT技術の進歩や普及との関係から主旨説明した。
101 敷田麻実(2019)「知床世界自然遺産地域における
観光資源としてのヒグマの認識の変化:観光ガイドブックにおける記載の経年変化の研究」.
知床世界自然遺産地域は2005年に世界自然遺産に登録された国立公園であり、野生生物を含む自然環境の保全が進められている。一方、同地域は、年間約180万人の観光客が訪れているが、ヒグマへの観光客の過剰な接近などの軋轢や、公園管理者との間でのトラブルが起きている。そのため本研究では、ヒグマが観光資源化されたプロセスと経過を観光ガイドブックの記載から分析し、資源化の特徴や観光動態や管理の変化などの他のデータとの比較から、資源化プロセスの推進要因を明らかにした。
102 敷田麻実・森重昌之・池ノ上真一(2019)「よそ者の地域定住者への変容に関する考察」『知識共創』9 pp.Ⅲ 4-1~4-10. 本研究では、地域再生に関わるよそ者が地域内部のシステムに関与していくプロセスに言及し,北海道釧路市の長期定住者の変容プロセスと北海道函館市の移住者の街の拠点づくりの事例を参照し、資源の所有とサービスの消費・創出の関係からよそ者を分類し、さらによそ者の変容プロセスの解明を試みた。そして、従来言われてきたように、よそ者が長期滞在や地域行事への参加、地域への思いによって自然に内部者になるのではなく、資源所有とサービス創出を通じて変容することを示唆した。
103 敷田麻実・能勢峰(2019)「観光における自然資源の文化資源化のプロセスの分析と課題」『文化経済学会<日本>年次大会予稿集』pp.70-71. 観光現場で集客する側が従来価値づけしてきた自然資源が、観光客によって価値を付加されるようになった。これは観光客側の資源利用の能力の拡張だと考えることができる。また、自然資源が利用者によって意味づけされる、自然資源の「文化資源化」であると考えることもできる。そこでこの研究では、自然資源を活用した観光の事例として、知床国立公園のヒグマを取り上げ分析した。
104 敷田麻実・森重昌之・池ノ上真一(2019)「よそ者の地域定住者への変容に関する考察(改訂版)」『知識共創』9 pp.Ⅲ 4-1~4-10. 本研究では、地域再生に関わるよそ者が地域内部のシステムに関与していくプロセスに言及し、北海道釧路市の長期定住者の変容プロセスと北海道函館市の移住者の街の拠点づくりの事例を参照し、資源の所有とサービスの消費・創出の関係からよそ者を分類し、さらによそ者の変容プロセスの解明を試みた。そして、従来言われてきたように,よそ者が長期滞在や地域行事への参加、地域への思いによって自然に内部者になるのではなく、資源所有とサービス創出を通じて変容することを示唆した。
105 SHIKIDA Asami and NOSE Takane(2019)「Innovation or irrelevance? Images created by visitors with smart technology as a tourism resource: the case of Shiretoko national park in Japan」『Sustainable Tourism in the Digital World』.  
106 森重昌之・敷田麻実(2022)「移動を前提とする社会における地域外関係者への働きかけ ―北海道釧路市の長期滞在事業を事例に」『観光学術学会大11回大会発表要旨集』pp.35-36.  
107 敷田麻実・森重昌之(2022)「関係人口の議論におけるよそ者の地域関与の分類」『観光学術学会大11回大会発表要旨集』pp.33-34.  
108 中子富貴子・敷田麻実・鈴木晃志郎・齋藤千恵・川澄厚志・森重昌之・赤穂雄磨・長谷邦記(2023)「「移動」がもたらす地域社会の変容と偶有的価値の創出」『観光研究』342 pp.128. 観光や移住などの移動によって、人は日常と非日常を往来してきた。しかし現代社会は、通勤などの移動が可能なことが生活や仕事の前提になり、二地域居住なども考慮すると、移動の有無で日常と非日常を区分することが困難になっている。こうした「移動前提社会」を対象にした事例研究を通して議論することを目的にした。
109 敷田麻実(2023)「移動前提社会の可能性と移動者の課題」『観光学術学会第12回大会発表要旨集』pp.36-37. 移動前提社会の移動者についての主催して開催したセッションの要旨を説明した。
110 敷田麻実・中子富貴子・鈴木晃志郎・齋藤千恵・川澄厚志(2023)「研究ワークショップ::移動縁を生む観光:移動前提社会における観光のあり方」. このワークショップでは、移動前提社会への移行が避けられない現在、それが内包する課題を整理し、地域社会における移動者や移動による価値創出をどのように再構築したらよいのかについて議論した。
111 SHIKIDA Asami(2023)「Collaboration with outsiders in advancing community based social development」『Symposium on Transformative Knowledge Management』. There has been an increase in the importance of community-based development, one of the critical elements of the SDGs oriented society, in order to increase sustainable development. In t
112 敷田麻実・中子富貴子・鈴木晃志郎・齋藤千恵・川澄厚志(2024)「研究ワークショップ::移動縁を生む観光:移動前提社会における観光のあり方(報告)」『観光研究』352 pp.112. 第38回日本観光研究学会全国大会におけるこの研究ワークショップでは、移動前提社会への移行が避けられない現在、それが内包する課題を整理し、地域社会における移動者や移動による価値創出をどのように再構築したらよいのかについて議論したものが、観光研究学会の学会誌に掲載された。
113 敷田麻実・山﨑陽子(2024)「移動前提社会における労働の観光化と専門性―「おてつたび」を事例とした移動就労ためのプラットフォームの考察」『観光学術学会第13回大会発表要旨集』pp.90-91. 本発表では、移動先での労働機会を観光化させることで価値を創出する「おてつたび」を、移動先での他の就労や体験と比較し、移動の決定権と移動者の専門性から分析した。また移動を支援する「移動媒介システム」としてのプラットフォームとしての機能を考察した。
114 敷田麻実(2024)「移動前提社会における新しい移動論―自由な移動と「管理される移動」の狭間で」『観光学術学会第13回大会発表要旨集』pp.36-37. この発表では、移動が生きていくための基盤となり、社会システムも移動を前提としてつくられる社会を「移動前提社会」と呼ぶ(敷田ほか,2023)。また人が一時的にせよ永続的にせよ、本拠地を離れて活動することを「移動」と広く捉え、移動する(移動可能性を持つ)人を「移動者」として議論した。

学会発表の記録

(副発表者として)

番号 学会で発表した研究題目 発表の概要
1 小幡健一・敷田麻実(2001)「石川県の海岸における海外ゴミの分布と季節変動に関する研究」『日本沿岸域学会研究討論会2001講演概要集(No.14)』14 pp.80-83. 石川県の海岸における海外ゴミの分布と季節変動について分析した。
2 大畑孝二・敷田麻実・安藤 愛子・森重 昌之・庄司啓太郎・油谷しおり(2001)「ラムサール条約登録湿地片野鴨池の鳥類保護に関する研究」『日本鳥学会2001年度大会講演要旨集』pp.151. 本研究では、鴨池利用の歴史的変化を明らかにし、そこから持続可能な自然環境の利用メカニズムを分析した上で、今後の野鳥の保護・管理についてどのようにすべきかを検討した。また今後の加賀市において鴨池の保全・利用活動を進める際の具体的なあり方を提案した。
3 竹ノ内徳人・敷田麻実(2001)「沿岸域における海岸ゴミ問題と漂着物対応支援ツールによる効率的管理に関する研究」『日本沿岸域学会研究討論会2001講演概要集(No.14)』14 pp.84-87. 沿岸域における海岸ごみなどの漂着物対応支援ツールによる沿岸域の効率的管理に関して言及した。
4 竹ノ内徳人・敷田麻実(2001)「沿岸域における利用形態と管理システムの形成過程に関する研究」『地域漁業学会第43回大会一般報告要旨集』pp.34. 複数県(福井県と石川県)にまたがる遊漁問題を事例として、沿岸域の利用秩序の形成過程について分析し、そこから得られた知見を基に沿岸域の利用秩序の形成に関する条件や手段を提案した。
5 奥元忍・森重昌之・敷田麻実(2002)「観光商業活性化に向けた交通のあり方について:石川県加賀市のCANBUSを事例として」『日本観光研究学会第17回全国大会論文集』pp.319-320. 本研究ではエコツーリストの受入と、地域の自然環境や生態系の持続可能な利用の両立を実現するエコツーリズムの管理モデル(敷田・森重・末永のCONPサーキットモデル)を提案した。このモデルでは、地域内外のエコツーリストや関係者が持つ知識に注目し、その知識をネットワークの形成によって活用し、そこから社会的学習によって新たな管理ルールが生み出されることを想定している。
6 末永聡・敷田麻実(2002)「沿岸域管理における知識創造ー京都府網野町琴引浜のケース・スタディー」『日本沿岸域学会研究討論会2002講演概要集(No.15)』15 pp.129-134. 京都府琴引浜のケーススタディを基に、沿岸域管理を実現するためのモデル、サーキット・モデルについて議論した。サーキットモデルによって沿岸域管理の創出をデザインできる。
7 金岡 奈穂子・森重昌之・敷田麻実(2003)「カイニョを活用したツアーによる景観保全活動についての一考察」『日本観光研究学会第18回全国大会論文集』pp.29-32. 富山県砺波市は全国一の散居景観を誇る地域として知られているが、生活様式の変化による屋敷林(カイニョ)の減少や都市化の進行などにより、その景観が失われつつある。そこで本研究では、カイニョを活用した体験ツアーが、地域住民と観光客の交流を通じて、散居景観やそれらを培ってきた歴史・文化の価値を再認識する機会を創出できることを示した。そして、散居景観の保全のためには、散居村に関する知識の蓄積や伝統・文化の継承だけでなく、現代生活に適応したカイニョの活用方策などの検討が必要であることを指摘した。
8 森重昌之・敷田麻実(2003)「石川県加賀市の地域周遊バス「CANBUS」の運営システムから見た「自律的交通」の可能性について」『日本都市計画学会中部支部2003年度研究発表会論文・報告集』pp.9-12. 本研究では、石川県加賀市で運営されている地域周遊バス「CANBUS(キャンバス)」を事例に、「自律的交通」の実現可能性について検討した。キャンバスの概要を整理した上で、収集資料などから運営システムの分析を行い、ヒアリング調査や質問票調査の分析から、自律的な交通を実現するための条件や方法、とりわけ観光客を取り込んだ公共交通の維持方策について言及した。
9 森重昌之・敷田麻実・奥元忍(2003)「地域周遊バスを活用した地域住民と観光客の交流可能性について」『日本計画行政学会第26回全国大会プログラム特集』pp.132-134. 石川県加賀市で運営されている地域周遊バス「CANBUS(キャンバス)」に注目して事例研究を行った。キャンバスは観光客に2次交通を提供する目的で、地域の関係者の出資によって運営されているユニークな地域交通である。そこで、収集資料やヒアリング調査からキャンバスの導入経緯や運営形態を分析し、地域住民による公共交通の「自発的供給」の可能性を検討した。また、キャンバスが単なるアクセス機能の提供手段だけでなく、地域住民と観光客の交流を通じて、新たな公共交通の維持方策が提案できることを示した。
10 藤原 大樹・森重 昌之・敷田 麻実・岡田 基義(2003)「GPSを利用した地域周遊バスCANBUS利用客の個別行動パターンの分析」『日本観光研究学会第18回全国大会論文集』pp.129-132. 団体旅行が中心であった石川県加賀市の温泉観光地でも、近年、少人数観光が増加している。少人数の観光客が市内を自由に観光するために、2000年9月から地域周遊バスCANBUS(キャンバス)の運行が始まった。しかし団体旅行と異なり、少人数観光では個々の観光行動を把握することが難しい。そこでGPSから得られる位置情報とその取得時間から、利用客の観光施設での滞在時間や行動パターンを明らかにし、散策型観光の傾向が見られることを示した。また、地域での観光客の回遊性を高めるための観光施設間の連携が必要であることを指摘した。
11 森重昌之・敷田麻実(2004)「地域を主体とした「自律的交通」の順応的管理の必要性」『日本計画行政学会 第27回全国大会 研究報告要旨集』pp.51-54. 本研究では、公共交通を取り巻く環境変化に順応したしくみの1つとして「自律的交通」の概念を提示し、利用者や交通事業者、行政、そして新たな関係者が相互に自律的依存関係を創出する必要があることを述べた。また、地域の実情に応じた自律的交通のパターンやその実現に向けた今後の取組みの方向性について検討した。
12 西山 久美子・敷田 麻実・田尻 浩伸・稲葉 弘之(2004)「ラムサール条約湿地片野鴨池におけるカモの飛行ルートの風向・風速条件による予測」『野生生物保護学会第10回大会プログラム・要旨集』pp.36. 石川県加賀市に位置するラムサール条約湿地片野鴨池は、日本有数のガン・カモ類越冬地であり、「賢明な利用」として伝統狩猟、「坂網猟」が現在も行われている。猟師は経験的に飛行ルートを推定しているが、本研究では経験則による飛行ルートを考察したうえで、風向・風速などの気象観測データから、カモの飛行ルートを予測することを目的とした。飛行ルートを通過するカモの個体数カウント調査を2004年10月~11月に実施した。その結果、カモが飛行開始する16時~19時の卓越風は北東と南南東であり、東ルート、南ルートの通過割合が高いことが明らかになった。
13 平山亮・敷田麻実・吉田行宏・南修(2004)「スパイラルサーキットモデルによる白山麓オープンユニバーシティ構想の提案」『』pp. スパイラルサーキットモデルによる白山麓での公開型地域参加大学のシステムに関して発表した。
14 Kazuyoshi Ishi, Hiroshi Ikeda, Akinori Tsuchiya, Asami Shikida, Takehiko Abe(2005)「Educational Program for Industrial Engineers-Nurturing New Perspectives on Manufacturing Technology-」『Proceedings of the APIEMS2005』. 本論文では製造技術を基礎として、工程改善能力と市場価値向上能力をコンピテンシーとする教育プログラムの開発モデルの提案とこのモデルに基づく産業機械製造業の工程管理技術者を対象としたカリキュラム作成事例の結果の検討を行った。
15 横内伸泰・敷田麻実(2005)「赤外線センサーを用いた白山国立公園の登山者動態分析」『日本観光研究学会第20回全国大会学術論文集』pp.149-152. 近年、山岳地帯の山々には登山者が集中し、オーバーユースも度々指摘されており、山岳地帯の生態系への環境負荷を緩和する工夫は重要な課題だが、環境負荷の原因となる登山者の動態把握は活動の性質上難しく、データが不足していた。本研究は、白山(標高2702m)を対象として、登山者による環境負荷の低減と持続可能な利用の実現を図るため、登山者の分散化や平準化などを検討することを目的とした。
16 横内伸泰・敷田麻実(2005)「登山者カウンターを用いた白山国立公園の登山者動態分析」『野生生物保護学会第11回大会(金沢大会)要旨集』pp.38. 近年、山岳地帯の山々には登山者が集中し、オーバーユースも度々指摘されており、山岳地帯の生態系への環境負荷を緩和する工夫は重要な課題だが、環境負荷の原因となる登山者の動態把握は活動の性質上難しく、データが不足していた。本研究は、白山(標高2702m)を対象として、登山者による環境負荷の低減と持続可能な利用の実現を図るため、登山者の分散化や平準化などを検討することを目的とした。
17 岡本紀雄・敷田麻実(2005)「能登観光ブームの分析と現状の能登交流事業の課題」『日本観光研究学会第20回全国大会学術論文集』pp.153-156. 過去の能登観光ブームの状況を把握したうえで、その原因や背景を地域経済と観光政策との関連、時代背景にかんする視点から分析を試みた。さらに、この結果から、バブル期以降、来訪者が減少の一途をたどる能登の観光とその振興政策への示唆を得た。
18 九里徳泰・小林裕和・敷田麻実(2005)「持続可能な観光-そのフレームワークと概念の体系化への試考」『日本観光研究学会第20回全国大会学術論文集』pp.253-254. 持続可能な観光の概念に関して、整理し、体系化を試みた。
19 柴淑恵・平山亮・敷田麻実・渋谷城太郎・松村光恵・三津野真澄(2005)「ホームページ「片野鴨池POEM」について」pp. 片野鴨池POEMとは、片野鴨池とその周辺地域を舞台とした、WEB上プラットホームである。片野鴨池のような多様な関係者が存在する環境での知識や経験の共有を容易にし、そこから具体的な成果をエコミュージアムの展示として創出ことに関して報告した。
20 森島 誠司・林 浩志・久保田 博章・敷田麻実・中泉 昌光(2005)「データマイニングによる漁場・水揚港選定支援システムの構築」pp.170-171. 漁業者が経営的に最も合理的に水揚げ港を選定できるシステムの開発・実証を行い、それを基にこれらの各種情報の提供・活用による漁場選定を支援する「漁場・水揚港選定支援による流通効率化システムを構築した。そして、構築したシステムの紹介と魚価の予測手法と予測精度について報告した。
21 Kazuyoshi Ishii, Hiroshi Ikeda, Akinori Tsuchiya, Asami Shikida, Takehiko Abe(2006)「Prototype Development of Educational Program for Production Manager Leading New Perspectives on Manufacturing Technology」『Proceedings of the 17th International Cconference of ISPIM』pp.1-14. In this paper proposes the basic concept of an educational system and shows the result of educational program developed for manufacturing manager in leadership roles who wish to create new values in manufacturing technology.
22 金岡奈穂子・敷田麻実・南陽介(2006)「石川県内灘海岸における学習する機会を基盤とした協働型沿岸域管理の試み」『日本沿岸域学会研究討論会2006講演概要集』pp.128-132. 本研究では、地域住民の参加も含めた地域沿岸域管理の実現に貢献するために、「学習する機会の創出」を基盤とした石川県内灘町(図-1)の内灘海岸の沿岸域管理への取り組みの事例を分析し、その実現に必要な条件や協働プロセス・問題点を整理した。
23 森重 昌之・敷田 麻実・小寺 徹也・高山 正博・北川 邦雄(2006)「コミュニティバスの運行におけるモニタリングの役割と効果:石川県野々市町のコミュニティバス「のっティ」を事例に」『日本計画行政学会 第29回全国大会報告要旨集』pp.275-278. 本研究は、コミュニティバスの計画時における目的の明確化や運行後のモニタリングが不十分ではないかという問題認識から、石川県野々市町のコミュニティバス「のっティ」を事例に運行目的の指標化とそのモニタリングを試みた。まず計画時の調査をもとに、①交通不便地域の居住人口割合、②自動車を持たない高齢者の外出頻度、③自動車から公共交通への転換割合を運行目的の指標に設定した。モニタリングの結果、①は高い効果が見られたほか、②も従来の交通不便地域を中心に多様な移動機会の確保に貢献していたが、③はあまり効果が発現していなかったことが明らかになった。
24 平山亮・敷田麻実(2006)「電子図書館サイトによる知識創造共有型教育の実践」『平成18年度全国大学IT活用教育方法研究発表会予稿集』pp.84-85. 知識社会の到来と最新の情報通信技術の普及によって、知識習得が中心の従来型の大学教育から、組織学習や知識創造が重視されるようになってきた。しかし大学の講義は専門知識を「伝達」することが多く、学生は個人個人で知識を学ぶだけで、受講する学生間での知識の共有は意外と少ない。そこで、金沢工業大学図書館では、知識創造学習の支援システムとして、電子図書館サイト「LCポータル」を開発した。本稿では、この電子図書館サイトの狙いと機能について述べ、これを用いた授業実践について報告した。
25 稲葉正思・敷田麻実・森重昌之(2007)「観光地における地域協働型リスクマネジメント体制構築の必要性」『日本観光研究学会第22回全国大会論文集』pp.121-124. 近年、自然環境の中で非日常的な経験をすることを目的としたアドベンチャーツーリズムの人気が高まっている。今後もアドベンチャーツーリズムの発展傾向は続くと思われるが、リスクを伴う観光でもあり、いくつかの事故も報告されている。事故の影響は、当事者だけでなく観光地としてのイメージにまで影響を及ぼすので、事故に対するマネジメント体制を構築する必要は高い。そこで本稿では、アドベンチャーツアーが盛んであるニセコ地域のリスクマネジメント事例を取り上げ、マネジメントへの関与可能性の観点から、地域協働でリスクマネジメントに取り組む体制構築について言及した。
26 横内伸泰・敷田麻実(2007)「持続可能な登山のための登山ゴミの実態に関する研究」『日本観光研究学会第22回全国大会論文集』pp.197-200. 過去の能登観光ブームの状況を把握したうえで、その原因や背景を地域経済と観光政策との関連、時代背景にかんする視点から分析を試みた。さらに、この結果から、バブル期以降、来訪者が減少の一途をたどる能登の観光とその振興政策への示唆を得た。
27 九里徳泰・海津ゆりえ・敷田麻実(2008)「地域におけるエコツーリズムと持続可能な観光の融合」『日本観光研究学会総会ポスターセッション(2008.5.31 於:立教大学)』.  
28 九里徳泰・海津ゆりえ・敷田麻実(2008)「地域におけるエコツーリズムと持続可能な観光の融合」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.497-498.  
29 沓掛 博光・敷田麻実(2008)「エコツーリズム推進における適地性と発展プロセスの比較研究」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.201-204.  
30 森重昌之・敷田麻実(2008)「地域内外の関係性モデルにおける「中間システム」に関する研究」『日本観光研究学会総会ポスターセッション(2008.5.31 於:立教大学)』.  
31 森重昌之・敷田麻実(2008)「地域内外の関係性モデルにおける「中間システム」に関する研究」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.493-494.  
32 成田吉希・森重昌之・敷田麻実(2008)「外来イベントを地域が主体的に活用するための仕組みの研究」『日本観光研究学会総会ポスターセッション(2008.5.31 於:立教大学)』.  
33 成田吉希・森重昌之・敷田麻実(2008)「外来イベントを地域が主体的に活用するための仕組みの研究」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.490-491.  
34 中村憲司・松本秀人・敷田麻実(2008)「「労働」と観光が融合したボランティアツーリズムに関する研究」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.425-428.  
35 木野聡子・敷田麻実(2008)「観光・交流へのかかわりによる漁業者のエンパワーメントの過程にかんする研究 -北海道浜中町の漁業者活動を事例に」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.177-180.  
36 木野聡子・敷田麻実(2008)「芸術家が持つ発信力を一般旅行者に応用した観光地域づくりへの示唆」『日本観光研究学会総会ポスターセッション(2008.5.31 於:立教大学)  
37 木野聡子・敷田麻実(2008)「芸術家が持つ発信力を一般旅行者に応用した観光地域づくりへの示唆」『日本観光研究学会第23回全国大会論文集』pp.495-496.  
38 遠藤正・敷田麻実(2009)「観光現場ニーズから見えてきた地域における社会人観光教育の提案」. 本稿では観光の現状を踏まえたうえで、地域における観光教育について、教育内容と教授方法の視点で新たな教育を提案した。
39 遠藤正・敷田麻実(2009)「観光現場ニーズから見えてきた地域における社会人観光教育の提案」『日本観光研究学会第24回全国大会論文集』pp.363-364. 本稿では観光の現状を踏まえたうえで、地域における観光教育について、教育内容と教授方法の視点で新たな教育を提案した。
40 海津ゆりえ・九里徳泰・敷田麻実(2009)「「エコツーリズムと持続可能な観光」と地域づくりの新展開」『日本観光研究学会第24回全国大会論文集』pp.371-372. この研究の目的は、エコツーリズムの実践に関する豊富な調査・研究をもとに、そこから見えて来た事柄について概観することである、特に観光ガバナンスについてモデルを提案して示した。
41 野中萌・春山康秀・宮野幸岳・敷田麻実(2009)「現代観光における「差異」の重要性についての一考察」『日本観光研究学会第24回全国大会論文集』pp.353-354. 本研究では、「差異」の重要性に着目したうえで、観光が差異に気付く機会を積極的に創出できる可能性について考察した。
42 吉川福利・敷田麻実(2011)「宿泊業における労働者の就業状況への考察」『第26回 日本観光研究学会全国大会 学術論文集』pp.105-108. 本研究では、国勢調査や各種統計を活用し、雇用の場としての宿泊業の動向や特徴を明らかにし、労働者の年齢構成や男女別の就労状況の差などの視点から宿泊業における労働の実態を分析することを目的とした。
43 八反田元子・敷田麻実・木野聡子(2011)「地域資源を対象とするツーリズムの地域振興効果の研究:ワインと清酒の特性比較の検証」『第26回 日本観光研究学会全国大会 学術論文集』pp.453-454. 本研究では、地域資源の中でも農産物を原料とするワインと清酒にかんするツーリズムを取り上げ、その特性を比較し、共通点と相違点、固有性について検証し、ワインと清酒をテーマとするツーリズムの地域振興の効果について、製造工程の分析と関係者への聞き取りをもとに考察した。
44 八反田元子・敷田麻実・木野聡子(2011)「地域資源を対象とするツーリズムの地域振興効果の研究:ワインと清酒の特性比較の検証」『日本観光研究学会総会ポスターセッション(2011.5.28 於:立教大学)』. 本研究では、地域資源の中でも農産物を原料とするワインと清酒にかんするツーリズムを取り上げ、その特性を比較し、共通点と相違点、固有性について検証し、ワインと清酒をテーマとするツーリズムの地域振興の効果について、製造工程の分析と関係者への聞き取りをもとに考察した。
45 João Romã, Bart Neuts, Peter Nijkamp and Asami Shikida(2013)「Determinants of trip choice, satisfaction and loyalty in an eco-tourism destination: the case of Shiretoko Peninsula」『Proceedings of the Advanced Research Workshop in Tourism Economics 2013』pp. A multinomial logistic regression is applied to the tourists' characteristics and motivations, while next a structural path analysis is applied to the elements determining their satisfaction with the visit concerned. This structural model allows us to depict the relations between trip choice (in this case, the specific kind of boat tour) and the effects of this choice on tourists' satisfaction and loyalty. The implications of this analysis for the marketing and management of the site (e.g. in terms of loyalty behaviour) are also presented.
46 森重昌之・敷田麻実・海津ゆりえ・西村千尋(2013)「中間システムの連携による本土と離島の観光の相互発展-三重県鳥羽市・答志島と長崎県佐世保市・黒島の事例から-」『日本観光研究学会第28回全国大会論文集』pp.265-268. 離島において観光振興を図る場合、本土からの支援に依存してしまう傾向が見られる。本研究では、観光の関係性モデルを用いて、離島が主体的に観光振興を図る方法を検討した。具体的には、三重県鳥羽市の答志島と長崎県佐世保市の黒島の観光振興の取り組みを整理し、中間システムの役割を担う組織の特徴や課題を分析した。その結果、離島と本土の双方の中間システムが連携することで、主体的な離島の観光振興を図る可能性を見出した。
47 森重昌之・海津ゆりえ・内田純一・敷田麻実(2014)「地域における観光ガバナンス概念の検討」『日本観光研究学会第29回全国大会論文集』pp.165-168. 1980年代以降、企業や行政をめぐってガバナンスへの関心が高まったが、その背景の1つにステイクホルダーの範囲と数の拡大があげられる。観光分野においても例外ではない。しかし、これまで「観光ガバナンス」を明確に定義した研究は見られない。そこで、観光研究の対象が広がる中で、ガバナンスについて議論する意義が高まっていることを指摘し、国外の先行研究をレビューした。
48 Kentaro Miyashita and Asami Shikida(2015)「The Contribution of Biodiversity to the Creation of Contemporary Culture: Quantitative Analysis of Pokémon」『5th International Wildlife Management Congress abstract』pp.186. The biodiversity of wildlife is said to have contributed to the maintenance of traditional culture and linguistic diversity. The conservation of biodiversity for the maintenance of unique cultures and the relationship between cultural and biological diversity was discussed.
49 宮下健太郎・敷田麻実(2015)「資源利用の複雑化による生態系保全:アカモクの価値創出の分析」『第21回 野生生物と社会学会学会沖縄大会大会プログラム講演要旨集』pp.170. 本研究では、資源利用の複雑化によって様々な価値創出が可能となり、かつ保全活動の重要性が共有されるプロセスを、岩手県山田町における海藻「アカモク」の利用を事例に分析した。
50 森重昌之・海津ゆりえ・内田純一・敷田麻実(2015)「地域社会における観光ガバナンスの実践の意義と役割-三重県鳥羽市と北海道標津町の観光推進組織の事例から-」『日本観光研究学会第30回大会論文集』pp.65-68. 本研究では、観光ガバナンスを「社会や組織が観光にかかわる意思決定や合意形成を進めるとともに、その活動を規律・調整するためのしくみやプロセスとその考え方」と定義し、地域主導の観光を進める三重県鳥羽市と北海道標津町の観光推進組織を事例に、観光ガバナンスの実践による意義や役割について分析した。その結果、観光ガバナンスの構築によって、多様なステイクホルダーが存在しても、基本方針策定や推進方法についての合意形成や調整が図られていた。
51 Kentaro Miyashita & Asami Shikida,(2016)「The Contribution of Biodiversity to the Creativity of Contemporary Urban Culture: A Case Study of Pokémon」『The Proceedings for the Valuing and Evaluating Creativity for Sustainable Regional Development』pp.123-154. This research tries to conduct the first quantitative analysis to clarify the role of biodiversity in contemporary urban culture. The creating processes of the famous video game series, Pokémon (1996-current) is analysed.
52 Mio MIYAKE and Asami SHIKIDA(2016)「The Role of Volunteers in Art projects for Creative Community Development」『The Proceedings for the Valuing and Evaluating Creativity for Sustainable Regional Development』pp.123-124. This study focuses on the volunteers for art projects convened in near-urban and surrounding rural areas. The principle purpose of the study is to clarify the role of the volunteers in the art projects for community rejuvenation through creative activiti
53 宮下健太郎・敷田麻実(2016)「環境経済政策学会_ 「協働的な価値創出を通じた生物資源の活用と保全―海藻「アカモク」をめぐる社会ネットワークを事例に―」」. 従来、二次的自然保全における生物資源の活用の必要性は、資源の過少利用の解消のためというのが大きな理由であった。しかし本研究が海藻「アカモク」の消費的価値の創出における宮城県と岩手県での地域内外の協働を分析した結果、協働的な価値創出による資源活用は過少利用の解消だけでなく、資源管理の方法改善や新規方法の開拓にも貢献することが示唆された。
54 種村聡子・敷田麻実(2016)「地域人材としての観光人材育成プログラムの検討と課題」『日本観光研究学会第31回全国大会論文集』pp.457-460. 観光分野における人材育成プログラムの多くは、宿泊業や航空会社など観光関連産業の企業が自社の人材育成として実施していた。しかし、観光庁発足後、観光地域づくりに関する人材育成プログラムが実施されるようになり、多様化が進んだ。一方、観光は地域活性化の手段として利用されるようになり、観光の視点を持った地域公共人材の育成のニーズも出てきた。この研究では、各省庁がそれぞれ実施している地域人材育成プログラムを比較し、観光人材育成との関連や、共通性、組織的なつながりや地域の持続可能性への言及を示唆した。
55 種村聡子・敷田麻実(2017)「観光地域における人材育成プログラムの検討―いしかわ観光創造塾の事例―」『第32回日本観光研究学会全国大会学術論文集』pp.317-320. 本研究では、「いしかわ観光創造塾」を事例に、受講者の参加動機や目的、得られた学習効果をアンケートで調査した。結果、プログラムが提供しているマーケティング等の経営知識よりも、交流や意見交換を目的としていることが明らかになった。また、越境学習で受講者が目的と考える、イノベーションやキャリアに関する期待も示唆した。
56 伊達崇晃・敷田麻実・坂村 圭(2018)「よそ者の定義の違いと社会的評価についての考察」『知識共創』8 pp.Ⅴ 8-1-8-2. 用語としての「よそ者」は、日常会話だけでなく、地域再生の分野や、ビジネス、組織に関する議論でも頻繁に使用される用語であり、組織や集団外の存在という一般的な意味を共有している。しかし実際には、よそ者は状況や場面によって多様な呼称や定義を持つ。また、好意的に紹介されることが多いよそ者だが、必ずしもポジティブな効果だけを生むのではなく、ネガティブな効果を持つこともある。その原因は、用語としてのよそ者の持つ「多義性」であり、どのようにでも解釈できることから明確にする必要性が低いと考えられる。そのため、よそ者の定義を整理した。
57 安藤寛之・敷田麻実(2017)「副業従業者だけで構成された組織のリーダーシップの特徴と課題について」『日本リーダーシップ学会講演論文集』pp.3-4. 副業従事者のもつリーダーシップについて発表した。
58 外狩麻子・松田 宏・敷田麻実(2018)「新規防災対策の試験的導入に対する鉄道従事者の認識に関する一考察」『知識共創』8 pp.Ⅴ 7-1-7-3. 本研究は、自然災害に対する鉄道事業の安全対策に関して、鉄道事業者が社内で創造を試みた研究開発で実用化可能な成果を得たとき、これを実装するプロセスを明らかにすることを目的とした。
59 呉星辰・敷田麻実・坂村 圭(2018)「ICTを用いたプロボノ活動の現状に対する考察」『知識共創』8 pp.Ⅴ 16-1-16-7. プロボノの一つの形態として、エンジニアなど専門家と市民が協働する場を創り、ICTを用いて地域課題解決に取り組む「Code for X (Xは地域名、以下「CFX」。)」と呼ばれる組織が増加している。CFXは、ICTを用いた新たな主体による社会課題解決の一つとしていわゆる「シビックテック」に分類される活動である。しかし、これまでにその活動内容や、専門知の活用、知識創造の現状を十分に研究したものはない。そこで本研究では、現在までに結成された国内のCFXを対象として、プロボノとネットワーキングという観点から考察した。
60 寺田潤哉・敷田麻実(2018)「登山者の知識が高山植物の貨幣価値決定に与える影響 -白山国立公園における高山植物保全を事例として」『第24回「野生生物と社会」学会大会九州大会 大会プログラム講演要旨集』pp.119. 本研究では、固有の名前が付けられた高山植物が多いことで有名な白山国立公園を事例に、高山植物の保全活動に対する登山者の支払意志額を明らかにし、支払意志額に影響を与えることを明らかにした。
61 種村聡子・永石尚子・敷田麻実(2018)「観光地域人材育成プログラムの検討と課題―いしかわ光創造塾の事例―」『第33回日本観光研究学会全国大会学術論文集』pp.273-276. 本稿では、石川県の2018年度「いしかわ観光創造塾」を事例に、受講者はどのような人材で、何を期待して参加したのか、イノベーションを意識しているのかをアンケートによって調査し、2017年度のプログラムと比較することで、プログラムの課題を考察した。新事業創出のためには、観光の基礎や歴史・文化を含む地元の観光資源の理解をカリキュラムへ取り入れること、新規事業のアイディアを実際のビジネスへ展開するための支援をする仕組みの充実が課題として示唆した。
62 森重昌之・海津ゆりえ・内田純一・敷田麻実(2018)「観光ガバナンスの実践に向けた地域外関係者のかかわり方の類型化」『第33回日本観光研究学会全国大会学術論文集』237-240. 観光まちづくりを進める上で、地域外関係者のかかわりや参加を考える観光ガバナンスが重要であるが、この問題はこれまで十分整理されてこなかった。本研究では、「まちづくりや資源利用にかかわる権限の付与度合い」と「内部化の度合い」という2つの軸を設定し、観光まちづくりに多様なかかわり方を持つ地域外関係者を4つのタイプに分類した。その上で、鹿児島県奄美市および北海道釧路市を事例に、地域外関係者のまちづくりへのかかわり方の特徴や変容を明らかにした。
63 森重昌之・敷田麻実(2018)「観光まちづくりにおける来訪者を包摂した観光ガバナンス」『観光学術学会第7回大会発表要旨集』pp.28-29. 2000年代以降、わが国では観光形態の多様化とともに、観光まちづくりが各地で積極的に進められるようになった。観光まちづくりは地域住民の誇りや愛着を醸成する機会になるほか、地域経済の活性化も期待できる。一方で、観光まちづくりの推進に伴って、来訪者の地域内での行動範囲が広がっている。その中で、外国人を含む異文化を持つ来訪者とどのような関係を持つかについて、再検討する必要に迫られている。そこで本研究では、地域側が来訪者とどのようにかかわってきたか、実際の地域事例から明らかにした。
64 中川 元・梶 光一・敷田麻実・大泰司紀之・田中俊次(2018)「野生動物保護管理専門職の現場教育の可能性-その4」『第24回「野生生物と社会」学会大会九州大会 大会プログラム講演要旨集』pp.107 . 知床自然大学院大学設立財団では、2016年度より人材養成に必要な教育カリキュラムの策定を目的とした実践事業「知床ネイチャーキャンパス」を開催している。3年間の実践活動の結果をもとに、野生動物保護管理専門職養成に必要な教育プログラムの内容と手法、実習フィールドや指導者について考察し、具体的カリキュラム策定と、フィールドでの教育を重視した教育機関実現の可能性について考えた。
65 呉星辰・敷田麻実(2019)「データから知識へ:シビックテックのオープンデータ活用から学ぶ」『第25回「野生生物と社会」学会大会金沢大会 大会プログラム講演要旨集』pp.25. シビックテック活動は、データから科学的な意味(新たな科学的知識)を見いだす科学とは違いもあるが、現代の市民科学と共通点が多く、オープンデータの活用やそのための組織、仕組みの構築を考える参考になる。本発表では、シビックテックと市民科学の対比から、データの活用や価値創出、知識創造について議論した。
66 森重昌之・内田純一・敷田麻実・海津ゆりえ(2019)「地域外関係者のかかわりの類型化による観光ガバナンスの実践―北海道釧路市の長期滞在事業を事例に―」『第34回日本観光研究学会全国大会学術論文集』pp.261-264. 本研究は北海道釧路市の事例を取り上げ、長期滞在者および釧路市役所職員に聞き取り調査を実施した。外部者の類型化モデルを適用することによって、長期滞在者のかかわり方が変容するメカニズムを分析した。
67 森重昌之・敷田麻実(2019)「地域外関係者の地域活動へのかかわりの促進要因の分析―北海道釧路市の長期滞在事業を事例に」『観光学術学会第8回大会発表要旨集』pp.78-79. 本研究では、北海道釧路市の「長期滞在者」のかかわりについて、2018年9月と2019年1~2月に関係者への聞き取り調査を実施したうえで地域外関係者のかかわりの類型化モデルを用いて、地域外関係者の地域活動へのかかわりの促進要因を考察した。
68 Satoko Tanemura, Naoko Ngaishi and Asami Shikida(2021)「A study on human resource training programs in Tourism: Case of Ishikawa, Japan」.  
69 種村聡子・敷田麻実(2021)「観光における人材育成研究のレビュー―観光人材、地域人材、観光教育のかかわり」『観光学術学会第10回大会発表要旨集』pp.58-59. 本研究では、観光人材育成論の構築のために、観光人材育成が想定してきた人材像、また観光人材とされる人材の内容を、使用される用語に注目した文献レビューによって分析した。
70 森重昌之・敷田麻実(2021)「誰が観光資源化を決定するのか―資源化における正当性」『観光学術学会第10回大会発表要旨集』104-105. 本研究では、誰が観光資源化を決定するのか、観光資源化における観光地と観光客の新たな関係性について考察した。
71 麻生⼤雅・敷⽥麻実・時岡壮太(2022)「よそ者としての出店者による歴史的町並みの活促進プロセス福井県若狭町熊川宿を事例に」. よそ者が歴史的町並みを保有する地区に出店することによって、それまで定住住民では利用されていない歴史的町並みの活用促進プロセスとその理由を明らかにした。
72 Xingchen Wu and Asami Shikida(2023)「Analysis of the Type and Distribution Features of Public Services Based on Civic Tech Concept」. Abstract: Owing to the development of Information Communication Technology (ICT) and the human and financial resources of public institutions, the task of improving public services is increasingly being transferred to the private sector. Civic Tech (CT).
73 種村聡子・敷田麻実・永石尚子(2023)「観光分野におけるリカレント教育の探索的研究―持続可能な研修に向けての研修評価と支援」pp.E-1-2-1. 持続可能な研修と人材育成に必要な評価、修了生への支援は何かを検討するための全国調査を行い、評価のために必要な調査項目を明らかにすることを目的とした。
74 種村 聡子・永石 尚子・敷田 麻実(2024)「観光サービス分野のリカレント教育における学習支援の検討」. 本研究では、全国の自治体と観光連盟などに対して質問紙調査によって、カリキュラムの内容と作成方法、受講者への受講後の支援方法を明らかにした。そして、人材育成プログラムの実施方法として講義形式、アクティブラーニングなど異なる実施形式とプログラムの関連性を検討した。その結果、運営担当者が重視している研修の実施形式と実際に実施している形式は異なっていた。また、運営担当者の課題として研修終了後の支援が挙がったが、組織の規模によって偏りがあった。先行研究、継続的な支援の重要性は、長期的な教育効果への支援の影響を明らかにした。
75 出口高靖・種村聡子・永石尚子・信川景子・敷田麻実(2024)「価値創出時代の「観光リカレント教育」:知識移転から「観光教育」の新たな方向性」. 価値創出時代の観光リカレント教育について可能性と課題を整理して提示した。知識移転から「観光教育」の新たな方向性を示した。このワークショップでは、観光リカレント教育に注目し、観光産業や地域観光を担う観光リカレント教育がなぜ必要か、どのような育成方法が必要か、育成した人材が参加する職場のマネジメントは何が課題かを議論した。
76 中子富貴子・敷田麻実・鈴木晃志郎・齋藤千恵・川澄厚志・森重昌之・赤穂雄磨・長谷邦記(2023)「「移動」がもたらす地域社会の変容と偶有的価値の創出」『観光研究』,342 pp.128. 観光や移住などの移動によって、人は日常と非日常を往来してきた。しかし現代社会は、通勤などの移動が可能なことが生活や仕事の前提になり、二地域居住なども考慮すると、移動の有無で日常と非日常を区分することが困難になっている。こうした「移動前提社会」を対象にした事例研究を通して議論することを目的にした。
77 川澄厚志・敷田麻実(2024)「媒介システムの拡大と「管理される移動」―労働の観光化の進行と管理されるノマドワーカー」『観光学術学会第13回大会発表要旨集』pp.38-39. この研究では、東京都渋谷区に本社がある「おてつたび」、「デジタルノマド」、「島根県浜田市の音楽家移住」などのノマドワーカーやテレワーカー、移住者の事例を紹介し、地域と移動者との関係、彼らの移動を支援する「媒介システム」の特徴を考察した。

文部科学省科学研究費助成事業(科研費)の獲得状況

(研究代表者として)

研究期間
(年度)
研究課題名 研究種目 研究概要 研究分担者
(いずれも実施時の所属、敬称略)
総配分額
(円)
1999 - 2000 パラグライダーによる低空撮影を用いた沿岸域環境モニタリングの研究 基盤研究(C) 沿岸域の自然環境度を評価するために、モーターパラグライダーにより低空からの航空写真を撮影する技術を開発し、そのモニタリングデータからセミマクロGIS(地理情報)データを作成することにより、自然環境の保全度を評価することを目的とした研究を行い下記の成果を得た。
(1)環境モニタリング手法の確立
 DGPSとモーターパラグライダーを用いた環境モニタリング手法を開発した。
(2)モニタリングデータ地図作成
 撮影された空中写真からモニタリングデータ地図を作成した。
(3)モニタリングデータ管理システム
 モニタリングデータの比較を行うモニタリングデータ管理システムを構築した。
(4)植生モニタリング
 石川県加賀市片野・塩屋海岸の海浜植物群を事例として、海浜植物群の植生被覆を管理し、季節に伴う変化量の算出した。そして、植生被覆の変化した面積を算出した。
  2,200,000
2001 - 2002 沿岸域環境保全のためのエコシステムマネジメントモデルの解析
-沿岸域保全および利用者管理ための沿岸域管理システムの研究-
基盤研究(C) 本研究は、沿岸域を今後どのように保全しながら利用してゆくのか、またそれはどうすれば実現できるのか、さらに沿岸域環境の持続可能な利用のための新秩序はどうあるべきかを具体的なケーススタディによって分析した。そして、エコシステムマネジメントや知識創造に関する学際的な議論を通して、新たな沿岸域管理のデザインとその実現に至るまでの「進化の道」を考察した。
本研究では管理に関する制度や仕組みの進化である。またその進化を支えているのは、管理にかかわる知識の発展であり、それは学習によって実現するという点である。そこで、サーキットモデルを沿岸域管理の新しいモデル、利用者による管理のモデルとして提案した。
以上、本研究では沿岸域管理の発展過程を分析し、組織が連続した知識創造を進めることで管理が連続的に発展する政策過程モデルを提案した。今までの管理の仕組みが資源や生態系を閉鎖しがちであったのに対して、開放しながら持続可能性を追求することを、管理の仕組みの連続的な創造によって達成してゆくことをこのモデルは示している。
森重昌之(パシフィックコンサルタンツ株式会社 新事業開発本部)
日高 健(近畿大学農学部)
2,200,000
2003 - 2005 環境保全NPO活動の知識創造モデルの作成と知識創造試算表による評価に関する研究 基盤研究(C) 本研究の目的は、ナレッジマネジメントを地域社会に応用展開し、「地域のナレッジ・マネジメント」の理論・手法を構築・開発することである。そのために琴引浜を守る会(京都府網野町)および北海道自然保護学校ねおす(北海道札幌市及び黒松内町)を継続して調査すると共に、山形県庄内平野のクロマツ林保全のNPO活動がどのような発展経過をたどったのかを詳細に検討した。また、黒潮実感センター(高知県大月町柏島)、片野鴨池総合研究会(石川県加賀市)の活動、石川県環境総合条例の制定過程をほかの共同研究者とともに調査し、それぞれの活動がNPOの知識資産として多様な知識を創造するという仮説から、「サーキットモデル」によってそれを分析し評価した。
また、企業経営における「全銭的利益」に変わる評価基準として「知識」を採用し、どれだけの知識創造が行われたかを客観的に評価・分析を可能とする「知識創造試算表」を昨年度に引き続いて発展させ、非営利活動のNPO活動に適応できる一般モデルとして標準化した。その結果、知識の増加を時間を単位として計測することが可能であり、また知識を資本として扱うことで、複式簿記の原理を利用するフォーマット、知識残高試算表を完成させた。この試算表を使うことで知識資産の増加を把握することができる。またその際に用いる評価指標を財務基準に習い複数見いだした。その指標を用いることによって、NPO活動のモニタリングが可能である。
梅本勝博(北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 教授)
菊地直樹(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所田園生態保全管理研究部門 講師)
安室 知(国立歴史民俗博物館 民俗研究部 助教授)
森重昌之(金沢工業大学 計画情報研究所 研究員)
中西 敬(総合科学株式会社 海域環境部 部長[研究職])
3,300,000
2007 - 2009 サーキットモデルによる大学での創成教育手法のナレッジマネジメント研究 基盤研究(C) 本研究は、大学の内外で近年強調されてきた「人間力育成」の動きに高等教育機関として対応するために、創成学習の学習指導に用いることができる学習プロセスモデルの検討を進め、研究や教育などの知識創造プロセスの促進のためのナレッジマネジメントモデル、プロセスモデルをまとめた。また、地域における学習モデルについても研究し、学校のような組織を持たない地域でも進められるモデルを提示した。 久保 猛(金沢工業大学 環境・建築学部 教授) 4,550,000
2011 - 2013 観光の効果を地域社会へ還元する中間システムの研究 基盤研究(C) 観光を通じた地域振興に対する期待が高まり、多くの地域が観光振興に取り組んでいる。本研究では代表者らの「観光の関係性モデル」を提唱し、地域社会が主導的に進める観光のあり方の提案に基づき、地域社会が観光のもたらす効果を享受し、新たな地域社会像を提示することを目的に、関係性モデルを精緻化した。具体的には、①観光の成果を地域社会に還元するための評価のしくみ、②中間システムのガバナンスのしくみ、③「交流」(=関係性)の資源化の可能性について検討する。これらを明らかにすることによって、観光振興の理論と実証を結びつけ、社会的流動性が高まる現代において新たな地域社会像の提示した。 西村千尋(長崎県立大学 経済学部 教授)
海津ゆりえ(文教大学 国際学部 教授)
5,460,000
2014 - 2019 地域の生物文化多様性を基盤としたレジリアントな観光ガバナンスの研究 基盤研究(B) 本研究では、地域の自然環境からの生態系サービスを文化資源化するための新たな資源開発プロセスを、地域の学習過程と捉え、国内外の詳細な事例研究を通して、観光交流を通した文化発信による地域アイデンティティの回復のモデルを構築した。また、この仕組みを実現するためのレジリアントな観光ガバナンスの社会的モデルを構築・提案する。さらに観光ガバナンスの構築を都市部と非都市部の統合的な地域再生と捉えその関係を明らかにした。 内田奈芳美(埼玉大学 人文社会科学研究科 准教授)
愛甲哲也(北海道大学 農学研究院 准教授)
新 広昭(金沢星稜大学 経済学部 教授)
佐々木雅幸(同志社大学 研究開発推進機構 嘱託研究員)
湯本貴和(京都大学 霊長類研究所 教授)
梅本勝博(北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 客員教授)
14,690,000
2018 - 2022 観光地域における資源戦略のための地域資源の高度利用プロセスの研究 基盤研究(B) 地域資源を活用する際に地域資源の「資源性」と「文化性」に関して引き続き研究を進めた。観光地域における資源の開発、資源化プロセスに着目し、地域に存在する自然環境から「生態系サービス」を生み出すプロセスを「地域資源戦略」と定義し、資源の高度利用メカニズムを明らかにした。特に、知床地域、白山国立公園、長野県の高原草地など、新たな資源開発が盛んな地域の資源を対象として事例調査を行った。その結果、地域資源の変換には、特定の要因がかかわっていること、地域資源への人々の関与が影響すること、自然資源も文化的な資源としての価値を持つことを明らかにしてきた。また、和文および英文で論文・書籍を刊行した。 内田奈芳美(埼玉大学 人文社会科学研究科 教授)
森重昌之(阪南大学 国際観光学部 教授)
愛甲哲也(北海道大学 農学研究院 准教授)
菊地直樹(金沢大学 先端観光科学研究センター 教授)
湯本貴和(京都大学 霊長類研究所 教授)
新 広昭(金沢星稜大学 経済学部 特任教授)
坂村 圭(北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 助教)
13,780,000
2022 - 2025 移動前提社会における地域住民と移動者による新たなコミュニティの形成プロセス 基盤研究(B) 本研究は「移動前提社会」における地域住民と移動者による新たなコミュニティの形成プロセスを考察し、新型コロナウイルス感染症収束後の持続可能な社会において、移動者と地域住民が共創するコミュニティの社会制度や仕組みを提案することを目的としている。
今年度以降は、主に次の3つの課題の研究を進める。1点目は、地域コミュニティと移動者の接点となる「コミュニティの資源利用のあり方」である。従来、地域コミュニティの利用が前提とされていた地域資源利用の、よそ者(移動者)の出現による変化を考察する。2点目は、地域コミュニティと移動者(コミュニティ)が融合した「新たなコミュニティの形成」である。ここでは、フィールドワークと国際モニター調査によって、マクロとミクロの視点から解析を試みる。3点目は、新たなコミュニティの形成を支える「社会制度や構造の分析」である。プライバシー保護などの個人の権利と公共の利益を調整し、新たなコミュニティのレジリエンスを高める政策や制度を分析する。これらの課題を明らかにすることで、定住者と移動者が新たに形成する、移動前提社会におけるコミュニティのモデルを提示し、脱成長時代における持続可能な社会の要請に応える。
川澄厚志(金沢大学 融合科学系 准教授)
森重昌之(阪南大学 国際学部 教授)
齋藤千恵(金沢星稜大学 人文学部 教授)
中子富貴子(公立小松大学 国際文化交流学部 教授)
鈴木晃志郎(富山大学 学術研究部人文科学系 准教授)
12,870,000

新聞・雑誌に寄稿した記事

番号 掲載年 掲載月 タイトル 掲載誌 ページ 概要
1 1995 10 沿岸域の観光とレクレーション-「住民」対「非住民」と不特定多数の利用の問題- 漁村       住民以外の、不特定多数の遊漁者来訪者が沿岸域を利用する際に起こる問題や、遊魚者と漁業者との関わりを分析し、今後の漁業・遊魚のあるべき姿を提案した。
2 1997 4 日本海の油流出事故と沿岸域管理 晨(あした) 4 16 116-117 重油流出事故対策における問題点や課題を、沿岸域管理学の視点から分析し、今回の事故の原因や今後の事故対策への提言をまとめた。沿岸域管理の原則や手法が、こうした。災害の際にも有効であり、効果的対策に役立つことを論述した。
3 1997 4 重油流出事故と沿岸域の管理 住民と自治   408 60-63 重油流出事故における沿岸域管理に基づく対策の重要性について指摘した。
4 1997 5 オーストラリアの漁業とスポーツフィッシング 日本ゲームフィッシュ協会 1997Year Book     50-55 オーストラリアにおける遊魚と漁業の調整問題について、沿岸域管理の視点から、その経済性・社会的システムについて解説した。
5 1998 5 日本の沿岸域の変化を追跡する:減少する自然海岸と海岸統計による分析 月刊水情報 18 5 3-7 日本の沿岸域の自然海岸の減少の傾向とその要因について海岸統計により解析が可能であることを、瀬戸内海の例を元に説明した。
6 1998 6 川は呼んでいる 北国新聞夕刊 舞台        
7 1998 12 ナホトカ号重油流出事故とボランティアの活躍):ボランティアの新たな評価と海との今後のつき合い 自然人       ナホトカ号重油流出事故において、ボランティアが活動する際には、効率を考える必要性があることを述べ、ボランティアによる回収が環境に与える損失と便益の評価が必要であることを論述した。
8 1998 12 バードウオッチャーウオッチング:石川県舳倉島からの報告 バーダー   12 66-73 石川県の舳倉島に来島するバードウォッチャーの特性と内容を分析することで、国内におけるエコツーリズムのケーススタディーを行った。その結果エコツーリズム参加者の、個々の旅行と年間の消費性向の差を明らかにし、またエコツーリズム参加者の環境の価値認識を分析した。
9 1999 1 大会参加記「沖縄大会に参加して」 漁業経済学会会報   48 2-4  
10 1999 6 海水浴場の放置ゴミ問題を考える クリーンビーチいしかわ新聞 11 6 3 石川県内の海水浴場におけるゴミの分布について調査した。結果を発表した。
11 1999 6 日本にも「沿岸域管理」の発想を 朝日新聞朝刊論壇 1999年6月17日 海岸法の改正に関して、その問題点や今後期待される役割について、沿岸に環境の保全を念頭において検討した。陸と海一体の管理、法律の理念が必要という点、管理主体の一元化の問題など、日本にも沿岸域管理の発想が必要であることを、論述した。
12 1999 8 なぜ「地球学」なのか知るところから始め、長寿型の文明を考える Back Up(バックアップ)   19 98-99  
13 2000 1 開発と保全の対立を超えて総合的沿岸域管理を 海産研ニュース   39 7 沿岸域管理の基本概念や考え方をわかりやすく解説し、沿岸域管理の概念によって日本の沿岸域を管理する場合の利点や必要性を示した。
14 2000 2 報道量に左右されてはいけない 自主の旗   70 11 ナホトカ号事故の報道が事実を伝えてないことを分析し、今後の事故の際に必要な冷静な対応の必要性について示した。
15 2000 3 クリーン・ビーチいしかわの社会的意味 クリーン・ビーチいしかわ1999     14-17 クリーン・ビーチいしかわによる海浜清掃の効果やその参加者の特性分析を行った。また清掃活動の費用便益分析から、海岸清掃活動の社会的な意味について考察した。
16 2000 3 「沿岸域管理学」入門:私たちの沿岸域を利用者の立場から管理する クリーンアップキャンペーン99 Report     45-49 沿岸域管理の基本概念や考え方をわかりやすく解説した。沿岸域管理の概念によって日本の沿岸域を管理する場合の利点や必要性を示した。
17 2000 4 環境経済学考 LINKIT 34 1 34 環境経済学にかんする図書の書評と紹介をした。
18 2000 6 工学設計教育に必要な環境アセスメントとライフサイクルアセスメント(LCA)の発想 KIT PROGRESS   6 67-73 金沢工業大学の工学専門実験・演習「景観シミュレーションと環境アセスメント」ヲ実施している。本稿では環境アセスメント制度の経過やその重要性をふまえた上で、工学分野の教育と環境アセスメントの関係や学習方法を述べ、また工学分野での環境アセスメント教育の今後の方向について議論した。
19 2000 6 エコツーリズムの入り口で-敷田麻実 風の音   3   エコツーリズムの定義やエコツーリズムをめぐる状況を紹介した。うえで、エコツーリズムのあり方を分かりやすく解説した。
20 2000 8 環境と人間考 LINKIT 34 2 30 環境と人間というテーマで学生の向けの図書を紹介した。
21 2000 11 都市と中山間地域の交流・連携の視点から見たエコツーリズムのあり方についての研究 北陸の視座 2000年11月号 40-49 エコツーリズムの定義やエコツーリズムをめぐる状況を調査した。うえで、エコツーリズムの構造モデルの提唱と、発展過程について論じて、今後のエコツーリズムのあり方を論述した。
22 2000 11 ナホトカ号重油流出事故対策のメディア報道の分析 環日本海研究   6 110-112 ナホトカ号の報道の結果を検証した。
23 2000 12 日本にも沿岸域管理の発想を 日本沿岸域学会第13回シンポジウム講演予稿集     35-39 日本の21世紀の沿岸域の管理に対して沿岸域学会で構想した。2000年アピールを解説した。
24 2000 12 読書室:夜は暗くてはいけないか 暗さの文化論(書評) 自然人 14 4 61 書評で当該図書を紹介した。
25 2001 1 第三の沿岸域危機と沿岸域の未来 Ship and Ocean Newsletter   11 4-5 沿岸域をめぐる危機的な状況の歴史的変化と、今後の沿岸域管理の方向を示唆した。
26 2001 1 読書室:エコシステムマネジメント 自然人 15 4 61 書評(連載)
27 2001 3 「2000年アピール」からの提案 沿岸域 13 2 11-13 日本沿岸域学会の2000年アピールについて開設した。内容の要約
28 2001 3 海岸ゴミナウ クリーン・ビーチいしかわ2000活動報告     8-13 石川県の海岸のゴミ散乱状況やその特徴、ゴミ散乱の季節変化など分析した。結果を解説した。また海外ゴミによって汚染されている石川県の海岸の状況も説明した。
29 2001 3 敷田研究室:人と自然のふれあいの中に新たな発見がある LINKIT 35 1 26 研究室の紹介をした。
30 2001 3 「開発か保護か」考 LINKIT 35 1 32 開発か保護かというテーマで学生の向けの図書を紹介した。
31 2001 4 読書室:日本の歴史 日本とは何か 自然人 15 1 61 書評(連載)
32 2001 5 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて①(沿岸域とは何か  ) 環境と正義   40 14-15 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第1回は沿岸域の定義について解説した。
33 2001 6 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて②(沿岸域の価値と進行する沿岸域の危機) 環境と正義   41 14-15 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第2回は沿岸域の持つ価値と、日本の沿岸域の危機について説明。
34 2001 7 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて③(沿岸域利用の特徴と問題点) 環境と正義   42 14-15 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第3回は沿岸域利用の特徴とその問題点について解説した。
35 2001 8 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて④(沿岸域管理とは何か) 環境と正義   43 14-15 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第4回は沿岸域管理とその基本的考え方について解説した。
36 2001 8 「エコマネー」考 LINKIT 35 2 34 エコマネーに関する図書について紹介した。
37 2001 10 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて⑤(沿岸域管理の具体的内容) 環境と正義   44 14-15 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第5回は沿岸域管理構造やその基本となる沿岸域管理計画の作成について解説した。
38 2001 10 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて⑥(沿岸域管理の具体的内容) 環境と正義   45 14-15 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第6回はの主役は誰かまたその進め方はどうするのかについて解説した。
39 2001 12 海の価値観に目を開け みなと新聞     5 沿岸域管理の視点に立った今後の漁業のあり方や、沿岸域共通ルールの設定に関する提言を行った。
40 2001 12 沿岸域管理入門:日本の沿岸域利用と保全の新秩序を求めて⑦(沿岸域のユニバーサルルールのために) 環境と正義   46 16-17 沿岸域管理の考え方についてのわかりやすい解説。第7回は実現のための具体的なステップを提案した。
41 2002 1 「改革と平等」考 LINKIT 36 1 36 改革と平等に関する図書について紹介した。
42 2002 1 「エコシステムマネジメント」考 LINKIT 36 2 30 エコシステムマネジメントに関する図書について紹介した。
43 2002 2 変わる海岸、変わらない?私たちの心の海岸 能登の海中林   16 2-5  
44 2002 2 IT化時代の水産物流通と消費者―今後の水産物流通におけるIT技術の影響と可能性― 漁業経済研究 46 3 114-116 IT化時代の水産物流通と消費者として、今後の水産物流通におけるIT技術の影響と可能性について分析した。
45 2002 2 沿岸域利用の秩序形成の発展段階とその背景―福井・石川県の有漁調整問題のケーススタディからの分析― 漁業経済研究 46 3 130-132 沿岸域利用の秩序形成の発展段階とその背景として、福井・石川県の遊漁調整問題のケーススタディからの分析した。
46 2002 3 国際会議報告(五大湖をわたるCZの風:クリーブランドのコースタルゾーン01) 沿岸域 14 2 39-41 クリーブランドで2001年7月に開かれたコースタルゾーン01についての参加報告をした。
47 2002 3 パネルディスカッション(Ⅱ)沿岸域から始まる環境保全ー海岸ごみから生態系まで 沿岸域 14 2 15-21 2001年11月に開催された日本沿岸域学会のシンポジウムについて報告した。
48 2002 4 単なる観光客ではないエコツーリスト 季刊 ECOツーリズム 4 4 19 利用者の知識や知恵を活用してエコツーリズムをより洗練させ、地域の生態系を保全するアプローチについて解説した。
49 2002 4 エコツーリズムのサーキットモデル Ebucheb   8 4-5 エコツーリズムの発展過程を説明した。サーキットモデルに関する説明をした。
50 2002 6 IT革命と漁業改革 みなと新聞     5 IT革命が漁業に与える影響について、特に水産物流通の視点から議論した。また消費者との信頼関係をITによって実現できることも提案した。
51 2002 7 持続可能な地域をめざす沿岸域管理:管理から地域創造へ 人と国土21 28 2 65-69 沿岸域の管理に関して理論的な背景と必要性を解説し、さらに管理は地域にとっては創造であるとサーキット・モデルを使って説明した。
52 2002 8 身近な沿岸域を取りもどすための協働:海岸ごみから出発する沿岸域の管理 海と安全   514 12-17 海岸ゴミの問題を考えることから沿岸域管理の問題を考えるまでの理論的背景に関して説明した。沿岸域管理の実現が沿岸域環境の保全に必要であることを議論した。
53 2002 8 「工学」とはそもそも何でしょうか? Back Up   22   工学の定義について解説した。
54 2002 9 海岸漂着ごみから考える内と外の世界 ほっとほくりく(私の視点)2002.9   18 13-14 海岸ごみを考えることから、内と外の世界、地域を開放しながら創造的に組み立ててゆく秘訣を説明した。
55 2002 10 沿岸域への関心-体験するから参加するへ-(沿岸域読本) 沿岸域 15 1 79-83 沿岸域の環境を保全する活動にどのようにかかわるか、体験から参加に進むことの大切さを解説した。
56 2002 12 OneCoastによる知識共有と活用 Ship Ocean Newsletter   56 2-3 OneCoastによる知識共有に関しての投稿論文を翻訳した。
57 2002 12 知識創造サーキットモデルの提案ーよそ者と協働する琴引浜スタイルの環境保全 Ship Ocean Newsletter   56 6-7 知識創造モデル、サーキットモデルを琴引浜の海岸保全活動の例をあげて解説した。
58 2002 12 「地域」を核に問題解決手法を議論:本学を会場に「地域漁業学会」 旦月会報   384 18 地域漁業学会の開催報告をした。
59 2002 12 NPOと第二の開港期 港湾 79 12 28-31 港湾とNPOの関係や港湾管理とNPOに関して解説し、これからの時代はNPOと港湾管理が協働する必要があることを述べた。
60 2003 3 錦城山を散策する 自然人   63 16-17 加賀市の錦城山の植生や生態系、付近の観察路に関して解説した。
61 2003 5 ねおす的提言「新環境資本を創り出す黒松内町のよそ者たちとの協働」 季刊ねおす   2 - よそ者たちとの協働から地域の仕組みが作られることに関して解説した。
62 2003 6 鴨池総合研究の共有 会報さかあみ       鴨池で進められている鴨池総合研究の概要を説明した。
63 2003 6 百名山を越えて 自然人     50 百名山作家深田久弥と山の環境保全について書いた。
64 2003 8 金沢アンダンテ2(豪州流沿岸域管理を学ぶ) 朝日新聞石川版       現在までの経験を随想風に書き綴った(豪州留学記)。
65 2003 8 金沢アンダンテ1(南国土佐をあとにして) 朝日新聞石川版       現在までの経験を随想風に書き綴った(大学時代から県庁就職頃まで)。
66 2003 8 図書館・情報科学に関する国際ラウンドテーブル会議:情報共有広場をめぐる議論 旦月会報   392 14-15 2003年7月3-4日に開かれた図書館・情報科学に関する国際ラウンドテーブル会議の報告をした。
67 2003 8 金沢アンダンテ4(ナホトカ号事故から幾年ぞ②) 朝日新聞石川版       現在までの経験を随想風に書き綴った(ナホトカ号事故雑記)
68 2003 8 金沢アンダンテ3(ナホトカ号事故から幾年ぞ①) 朝日新聞石川版       現在までの経験を随想風に書き綴った(ナホトカ号事故雑記)。
69 2003 8 金沢アンダンテ5(地域の視点を持つ「よそ者」として) 朝日新聞石川版       現在までの経験を随想風に書き綴った(よそ者論)。
70 2004 3 「リセットクリーンアップ石川2003」からのメッセージ:海岸お掃除し隊の活躍 クリーン・ビーチいしかわ2003     12-13 リセットクリーンアップに関する動きとその内容に関して解説した。
71 2004 7 海岸清掃に関するパートナーシップ 海岸 44 1 9-13 海岸清掃に関して、行政とボランティア、NPおの連携やパートナーシップに関して解説した。
72 2004 8 国際ラウンドテーブル会議:「進化する図書館」で熱い討議 旦月会報   404 26-28 2003年7月3-4日に開かれた図書館・情報科学に関する国際ラウンドテーブル会議の報告をした。
73 2004 8 海洋・沿岸域環境と管理の提案 2004年度日本建築学会大会海洋部門 研究協議会資料     21-30 2004年度の日本建築学会大会海洋委員会の研究会において沿岸域管理に関して説明した。
74 2004 9 島のゴミ問題解決のための新たなスタイル しま   199 36-41 島のゴミ問題解決から本土も含めた沿岸域のゴミ問題解決に関して解説した。
75 2005 1 Applications of Motor-Powered Paragliders SeaTechonology 46 1 57-58 パラグライダーとビデオカメラを利用した。簡易な空撮方法に関する提案とその実験について説明し、途上国などでの応用を提案した。
76 2005 2 教室から協働へ:理科教育の新たなアプローチ 石川科学   80 2-3 理これからの、知識創造の時代における科教育の進め方のヒントについてサーキットモデルを用いて解説した。
77 2005 5 地域内よそ者としてのフィールド エコソフィア     62-63 鴨池と著者の関わりや地域内よそ者という新しい考え方について紹介し、これからの環境保全の進め方に関して示唆した。
78 2005 6 気づきについて:エコツーリズムは新たな選択肢となり得るか しま   202 58-61  
79 2005 6 坂網は自然保護?どうしてなのかな 坂網猟Q&A     13-14 坂網漁が自然保護にどのように貢献した。かを解説し、結果的に周辺の環境補保全に役立った坂網猟の姿を描いた。
80 2005 7 特集大学で学ぶ・知る 環境のこと 環境のことが学べる研究室② 地域とのかかわりから学ぶ環境-持続可能な社会のデザイン えこナビ   3 16-17 研究室の活動と研究内容を高校生向けに分かりやすく紹介した。
81 2005 8 身近な内容に白熱の議論:日本沿岸域学会 旦月会報   416 9-10  
82 2005 9 学ぶことと地域づくり はばたき   77 4 学校教育と地域づくりの関係について説明し、教育は地域ための人材づくりにつながるので重要な産業だと述べた。
83 2005 11 海洋ごみ問題:低い関心、分割管理課題 読売新聞夕刊       海岸ごみ問題の課題とその解決への提案にかんして解説した。
84 2005 12 「野生生物との協働」など討論 旦月会会報     18-19  
85 2006 2 提言:これからの地域を考える! 「創造性に富んだ地域環境保全を」 地質いしかわ   60 6-8 環境保全を地域で進める際の学習や教育、創造的な仕事の必要性を述べた。
86 2006 7 エコツーリズム-「未踏の知」を求める観光のフロンティア まほら   48 18-19 エコツーリズムの考え方について説明し、エコツーリズムが新しいタイプの観光であり、まさにフロンティアであることを述べた。さらにだからこそ、意識の高い関係者の取り組みが重要であると強調した。
87 2006 12 離島振興におけるエコツーリズム:島の未来をエコツーリズムは担うのか 月刊「観光」   482 15-18 エコツーリズムは、離島で観光による地域振興を考える際に切り離せないマジックワードである。そこで、離島におけるエコツーリズムの可能性と問題点について解説した。
88 2007 2 油流出海難から学んだのは「冷静な対応が基本」だということ 海と安全   532 50-53 ナホトカ号重油流出事故にかんして学ぶべき点を、当時石川県水産課の職員として現場に立った経験から総括した。
89 2007 2 海が育む食文化 海が育む食文化     7-10 魚と食文化に関するシンポジウムの記録。コーディネーターを担当した内容の報告をした。
90 2007 3 野生生物保護学会(金沢大会)開催報告 ワイルドライフ・フォーラム 11 3-4 85 野生生物保護学会の金沢大会の開催状況の分析とその詳細な報告をした。
91 2007 3 野生生物保護の可能性と未来 ワイルドライフ・フォーラム 11 3-4 87-128 野生生物保護学会の金沢大会の公開シンポジウムの詳細な報告をした。
92 2007 4 野生生物保護の知識から、知識を活用した野生生物保護へ ワイルドライフ・フォーラム 12 1 2 野生生物保護学会として、野生生物保護にとは知識の集積ではなく、その活用であると主張した。
93 2007 4 沖縄やんばるを舞台にして ワイルドライフ・フォーラム 12 3-4 8-9 野生生物保護学会の沖縄大会における柳生博さんとの鼎談の報告をした。
94 2007 8 学会という「知のプラットホーム」で遠距離交際を ワイルドライフ・フォーラム 12 2 2 野生生物保護学会として、学会の内外、特に異分野の研究者との交流が新たな知の創造につながることを強調した。
95 2007 9 邦訳版(Wildlife restration)刊行に際して 生息地復元のための野生動物学 朝倉書店     - 野生動物学の邦訳版出版に際して、本の紹介と推薦文を書いた。
96 2007 12 出会いからの知識創造:新たな知を拓く若者への期待 ワイルドライフ・フォーラム 12 3 2 野生生物保護における知識創造とそれを支援する先輩の役割について解説した。
97 2008 2 スローな冬 ワイルドライフ・フォーラム 13 4 3 巻頭のエッセイで急がないことを冬について重ねて解説した。
98 2008 2 社会のために学会員の知識創造を支援する学会 ワイルドライフ・フォーラム 12 4 2 野生生物保護研究を社会に開くことの重要性を主張した。
99 2008 5 解放される時 ワイルドライフ・フォーラム 13 1 2 野生生物保護研究の巻頭エッセイを書いた。
100 2008 6 地域で考えるエコツーリズム 季刊まちづくり   19 42-47 エコツーリズムと地域の関係や、地域でエコツーリズムを推進する際に考えることを解説して、これからのエコツ-リズム戦略を詳説した。
101 2008 7 エコツーリズムから考える自律的で持続可能な地域 平成20年度北海道大学公開講座「持続可能な社会と北海道発見;地球環境と私たちのくらし」     9-13 北海道大学の公開講座に関しての講演資料集。エコツーリズムと地域のかかわりについて解説した。
102 2008 7 エコツーリズムとは何か:不透明な選択肢から地域自律への選択 市民政策   58 4-13 エコツーリズムの基本概念やエコツーリズムによる地域再生などに付いて解説した。
103 2008 8 夏・草いきれの季節 ワイルドライフ・フォーラム 13 2 3 夏の風物の様子に合わせて、身近な社会の変化の中でも野生生物保護を考える重要性をコメントした。
104 2008 8 野生生物保護・管理とエコツーリズム:持続可能な観光への道 ワイルドライフ・フォーラム 13 2 8-11 エコツーリズムの基本的な内容に関してコメントした。上で、野生生物保護管理とのかかわりについて言及した。
105 2008 11 秋・斜光の季節 ワイルドライフ・フォーラム 13 3 3 秋の美しい斜光について書いた。
106 2009 1 エコツアーは自然保護の新しい手法になる 自然保護   507 15 エコツアーが自然保護に貢献するメカニズムについて説明した。
107 2009 1 地球温暖化防止と新しい観光 季刊「観光」   494 22-25 地球温暖化対策が課題の時代にあって、観光はどのような役割を果たし、今後どの様な姿に変化するのか解説した。
108 2009 3 観光まちづくりを支える人材の育成とは:新しい地域観光リーダー育成システムの提案 季刊まちづくり   22 74-80 観光まちづくりにおける人材育成の新しい潮流や動き、またその具体的な内容について解説した。
109 2009 3 地域におけるエコビジネスの構造と評価 平成20年度財団法人JKA補助事業 成熟社会での起業を考えるエコビジネスへの新たな挑戦研究委員会報告(地球産業文化研究所)     35-40 地域のエコビジネスが創出する地域の価値について分析した。
110 2009 5 春の祝福 ワイルドライフ・フォーラム 14 1 1  
111 2009 6 観光におけるNPOとのコラボレーション 運輸と経済 69 6 13-19 NPO活動の観光分野における位置付けや重要性を解説した。
112 2009 8 夏・夕涼みの季節 ワイルドライフ・フォーラム 14 2 2 夏の風情を賞賛しつつ、ゆっくりとした。生活や息抜きの重要性を主張した。
113 2009 10 観光戦略の実践とまちづくり アカデミア   91 4-7 最近注目されているまちづくり方法である「観光まちづくり」を、地域でどのように位置づけたらいいのかを解説した。
114 2010 3 援農という希望 東白川都市交流促進事業 農的暮らしセミナー実績報告書     19-24 援農の現状と今後の方向性に着いて解説して、これからの都市の農村の関係のあり方について提案した。
115 2010 3 里山里海を語る:地域発信のメディア 北陸中日新聞 2010年3月2日紙面 22 里山や里海の保全がこれからは地域からの発信や表現となることを説明した。
116 2010 6 2009年度東日本林業経済研究会シンポジウム 総合討論(自然文化景観保全と地域活性化) 林業経済 63 3 28-32 ニセコ地域の自然環境の保全と活用に関して議論した。
117 2010 6 よそ者との共創社会へ-地域づくりにおける薄い関係と濃い関係 開発こうほう   563 10-11 地域づくりにおいて、地域外の薄い関係者をどう活用するかが重要だという提案をした。
118 2010 7 エコツーリズム ガイドの技「匠」から学べ 朝日新聞全国版「私の視点」       北海道アウトドア資格の内容について解説し、この資格が今後のアウトドア振興にとって重要であることを強調した。
119 2010 8 記憶を紡ぐ晩夏 ワイルドライフ・フォーラム 15 1 2 フィールドで道草し交流することの重要性を強調した。
120 2010 8 冬・慣れないという可能性 ワイルドライフ・フォーラム 14 3・4 2 何事にも慣れずに緊張感を持って新しい発見をすることの重要性を強調した。
121 2010 9 座談会 若者よそ者のパワーを生かす プラクティス   4 18-25 地域づくりの現場語られる「よそ者・若者・バカ者」に対する期待に関して、なぜ「よそ者・若者・バカ者」の効果が期待され、積極的に評価されているのか、またよそ者・若者のパワーを活かす方策について対談した。
122 2010 11 観光による人と人との交流で地域の価値を再認識 広報紙 ほっかいどう 2010年11月号 183 - 北海道の住民にとっての道内観光の勧めについて提案した。
123 2010 11 ケイパビリティで見直す地域経営 開発こうほう   568 18-29 ケイパビリティと地域づくりにかんして座談した。
124 2011 3 希望の春を待つ ワイルドライフ・フォーラム 15 2 0 何事にも慣れずに緊張感を持って新しい発見をすることの重要性を強調した。
125 2011 3 観光と環境保全①(市町村アカデミーコーナー266) 判例地方自治(2011年3月号)   338 94-98 本稿では、最近の観光の変化を解説した。上で、これからの時代に必要となる観光と自然環境保全のフレームワークを提示する。
126 2011 4 観光と環境保全②(市町村アカデミーコーナー267) 判例地方自治(2011年4月号)   339 108-112 本稿では、最近の観光の変化を解説した。上で、これからの時代に必要となる観光と低炭素社会実現のフレームワークを提示する。
127 2011 6 交流拠点による新しい地域づくりエンジン 市政2011年6月号 60(6) 707 48-49 登別市における新しい観光地域づくりの政策について言及して、地域内の交流拠点づくりの成果を整理した。
128 2011 7 観光による社会参加の時代 観光政策フォーラム       ボランティアツーリズムが示唆している、「社会参加手段としての観光」について言及した。職場での労働と生産は社会参加で、消費による個人の息抜きは余暇であるという既成概念を否定し、余暇活動である観光を通した社会参加もあり得るとした。
129 2011 8 地域を越えた異業種交流からの創造的地域づくり 市政2011年8月号 60(8) 709 52-53 小田原市近郊の事例を紹介し、都市との関係を維持しながら、地域資源を戦略的に生かす地域戦略について解説した。
130 2011 8 退任のご挨拶 ワイルドライフフォーラム 16 1 39  
131 2011 10 観光地域から持続可能な「交流」地域への転換-「脱観光」政策の新展開 市政2011年10月号 60(10) 711 48-49 全国の温泉観光地の変革として政策面での「脱観光」を試みている石川県加賀市の加賀市観光交流機構を取り上げ全国的にもめずらしい転換を解説した。
132 2011 10 交流による持続可能な地域資源戦略-都市と地方の新たな関係性構築は何を生み出すか 第73回全国都市問題会議論文集     160-166 都市と地方のあり方について、都市と地域の関係を自立か依存かという二者択一で考えない新たな視点として地域資源をベースにした。戦略的「交流」を政策を解説した。
133 2011 11 観光で地域と環境を豊かにできる 季刊 ECOツーリズム 14 3 13 知床のエコツーリズム戦略に関してのコメントを書いた。
134 2011 12 「観光人材育成2.0」の時代-観光地域づくり実現のための団体戦 市政2011年12月号   713 56-57 観光人材育成、特に地域づくりについてかかわりのある観光人材の育成方法について、北海道のセミナーの例を強調して紹介した。
135 2011 12 観光地域づくりを支える人材はこう育成する 観光会議ほっかいどう   39 16-19 観光分野の人材育成において地域の観光人材ニーズの変化に見合った育成プログラムが進められていないことを指摘した。そして観光人材育成では明確な目標が必要であり、育成後のケアまで考えたグランドデザインが重要であることを解説した。
136 2012 2 地域資源戦略としての観光:自治体観光政策の要点 市政2012年02月号   715 46-47 群馬県桐生市の例をあげ、地域資源戦略としての観光と自治体の観光政策について解説した。
137 2012 9 都市と生物多様性:金沢の豊かな都市文化と自然環境とのかかわりに着目した、生物文化多様性の視点に基づく都市デザインの提案について OUIK Newsletter Vol. 1 No. 2
(国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK))
    4 都市における生物文化多様性の基本的な考え方を示した。
138 2014 3 海洋観光産業 海洋白書2014     66-67 海洋観光産業について解説した。
139 2014 5 もったいない語事典「見世物小屋」 読売新聞夕刊       今は失われた文化である見せ物小屋と観光について評論し、教科書的な観光まちづくりを疑い、見世物小屋の発想で、ひと味違った観光を目指すことを主張した。
140 2014 7 コミュニケーションから共有へ CoSTEP10周年のつどい       CoSTEP、「科学技術コミュニケーター養成プログラム」では、「科学技術における家庭医」、「素人の感覚を持つ専門家」を育ててきたことを評価し、科学技術コミュニケーターには、専門的な知識の理解だけではなく、市民の常識的な感覚を共有することが求められることを示唆した。
141 2014 12 追憶する卒業アルバム 聖流     6 大聖寺高校の昭和の時代の先生方の思い出について追想した。
142 2015 3 知床における地域資源活用戦略 知床自然大学院大学設立財団会報     2-5 自然と人とが共生する知床は資源に恵まれた地域であり、世界遺産に登録された自然環境と野生生物や海が支える農林漁業、一次産品をベースにした加工業や観光業などが展開されている。一方、人口減少も深刻で、恵まれた地域資源をどう生かし、魅力ある持続可能な地域社会を構築できるか、人づくりの大切さを検討する必要性を説明した。
143 2015 3 資源活用のための戦略的プラットフォーム-理系の方法論と文系の試行を融合した新しい組織再生システム 北海道大学研究シーズ集     155  
144 2015 7 「生物文化多様性」:生物と文化の多様性を考えるバイラテラルアプローチ Wildlife Forum     23-25 生物文化多様性の最近の研究の動向や重要性を解説した。
145 2015 9 地域おこし協力隊の姿-隊員、市町村、地域それぞれの目線から(上) 地方財務   735 37-54 地域おこし協力隊の動向や課題を解説した。
146 2015 9 地域おこし協力隊の姿-隊員、市町村、地域それぞれの目線から(中) 地方財務   736 164-175 地域おこし協力隊の動向や課題を解説した。
147 2015 9 地域おこし協力隊の姿-隊員、市町村、地域それぞれの目線から(下) 地方財務   737 100-118 地域おこし協力隊の動向や課題を解説した。
148 2015 10 地域におけるよそ者からの学び 青少年問題   660 28-33 よそ者と地域づくりについて解説した。
149 2016 2 観光って何ですか? 北國新聞舞台       観光とは何かを解説した。
150 2016 3 シリーズ環境政策の新地平 書評 環境経済・政策研究 9 1 111-114 『シリーズ環境政策の新地平』全8冊の書評を執筆した。
151 2016 3 地域の将来を決める資源活用戦略         地域資源を活用した。取り組みにの基本的なロジックや商品化資源利用戦略を分かりやすく解説した。
152 2016 3 地域観光の戦略的デザイン:観光を科学する ADVANCED   30 3-5  
153 2016 9 誕生から30年を経たエコツーリズムの可能性 環境会議   2016秋 44-49 エコツーリズムは、地域経営にどのような影響をもたらすのか、経済、雇用、人材育成、地域の活性化などの視点から評価し、自然を活かした。エコツーリズムの推進と、自然環境の保全という2つのテーマをともに進めていくためには、どのような考え、行動が必要か事例を用いて説明した。
154 2016 9 笑う門には福来たる 地方財務 2016年9月号     31-36 財政担当者が読んでおきたい書籍のコーナーで財政担当者が読むとよいと思われる本を紹介した。
155 2017 3 観光の知識から知識の観光へ CAT叢書「観光創造学へのチャレンジ」   11 213-217 観光に関する知識の限界費用がゼロになった状況、つまり観光の知識の価値が、潤沢な知識供給で限りなくゼロに低下した。現在の観光は何を「観光対象」とするのか議論した。
156 2017 3 観光資源化する野生生物の可能性 WILDLIFE FORUM     28-31 野生生物の観光資源利用とその可能性やリスクを説明した。
157 2017 7 エコツーリズムから持続可能な観光へ 観光とまちづくり 2017-2018 528 16-19 エコツーリズムの仕組みと魅力、これからのあり方について提言した。
158 2017 8 地域からのエコツーリズムと観光資源の再発見          
159 2017 10 野生生物の専門家は地域再生にどうかかわるか-第3世代の専門家への期待 Wildlife Forum 22 1 16-19 社会的影響力を持つ専門家の振るまいが、地域社会に大きな影響を与える。そこで本稿では、野生生物の専門家が、意図的にして、または結果的にかかわることが多くなってきている地域再生に、専門家としてどうかかわっていくかを提示した。
160 2017 10 旅先の逸脱か否かという視点 週刊トラベルジャーナル 2017年10月30日号 16-17 動物アトラクションの動物側、特に動物と観光客である人との関係の変化について言及した。
161 2018 8 フォーラム誌表紙写真掲載及びリード文 WILDLIFE FORUM 23 1 0 フォーラム誌の表紙写真を提供し、リード文を書いた。
162 2018 8 現代文化と生物多様性の幸せな関係リード文(フォーラム誌特集企画) WILDLIFE FORUM 23 1 4-5 フォーラム誌の特集記事の現代社会の豊かさに生態系や生物多様性は貢献しているのかについてのリード文を担当した。
163 2018 8 現代文化と生物多様性の幸せな関係(フォーラム誌特集記事の企画) WILDLIFE FORUM 23 1 3-11 現代社会の豊かさに生態系や生物多様性は貢献しているのか、野生生物との関わりは新たな文化を創造するのだろうかなどについて、現代社会における生物多様性や生態系の意味を、現代文化の視点で考察する特集を紹介した。
164 2018 9 現代文化と生物多様性を考える(フォーラム誌特集企画) WILDLIFE FORUM 23 1 4-5 現代社会の豊かさに生態系や生物多様性は貢献しているのか、野生生物との関わりは新たな文化を創造するのだろうかなどについて、現代社会における生物多様性や生態系の意味を考察した。
165 2018 9 【巻頭言】 私たちの生物多様性戦略 みどりのこえ(長野県環境研究所の自然保護情報誌(長野県環境研究所))   57 1 生物多様性戦略の重要性について述べ、地域で生物多様性戦略を持つことの必要性を地域全体で共有する自然観という概念で説明した。
166 2019 3 メディアを通してみる野生 WILDLIFE FORUM 24 2 41 スマートフォンを通して野生生物を観察する観光客についてコメントした。
167 2021 1 視点:不要不急の観光の未来(「多様性」でレジリエントな観光の再構築) 毎日フォーラム(202101号) 2021年1月号 40-41 コロナウイルス感染拡大収束後の観光についてのあり方を解説した。
168 2021 3 感染症が変える野生生物の観光利用 WIDLIFE FORUM 25 2 9-11 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中で、エコツアー現場などでの人から野生生物への感染の影響は従来も指摘されていた。しかし、コロナウイルスの感染の端緒は野生生物だといわれており、改めて野生生物と私たちの関係の持ち方も問われている。そこで、この「コロナショック」をきっかけに明確になった(と思える)、野生生物と私たちの関係を考えた。
169 2022 3 リカレント教育の展望ー価値共創の時代だからこそ 週刊トラベルジャーナル 59 11 16-17  
170 2022 6 観光分野のリカレント教育における産学連携の可能性と課題-1 週刊トラベルジャーナル   3307 22-25 2000年代以降に普及してきた観光分野におけるリカレント教育が持つ課題と可能性を整理し、産業界と教育機関がどのように連携することができるか言及した。
171 2022 6 観光分野のリカレント教育における産学連携の可能性と課題-2 週刊トラベルジャーナル   3308 22-25
172 2022 6 観光分野のリカレント教育における産学連携の可能性と課題-3 週刊トラベルジャーナル   3309 22-25
173 2022 7 令和4年度 金沢教育振興会・総会記念講演「教育講演会」概要~これからの時代の新しい学び~ 金沢教育振興会だより   78 2-3 金沢教育振興会・総会記念講演「教育講演会」の概要である。
174 2022 9 観光分野における戦略的人材育成 SQUARE     2-5 観光分野の人材育成と効果的な人材の育成システムについて解説した。
175 2023 2 日本の未来への投資と考えるべき 週刊トラベルジャーナル 60   12-13 2023年度の観光関連予算に関してコメントした。
176 2023 4 歎くのではなく中長期的に育成  週刊トラベルジャーナル 60 15 14-15 観光に関連する宿泊業界の人手不足に関してコメントした。
177 2023 10 意識改革よりも学習すること 週刊トラベルジャーナル 2023年10月2日号 60 37 12-13 近畿日本ツーリストの不正事件に関して組織に関する視点からコメントした。
178 2023 11 限界費用ゼロ観光に立ち向かって 週刊トラベルジャーナル 2023年11月20日号 60 45 16-17 オーバーツーリズム問題に関して分析し、解決策についてコメントした。
179 2024 0 観光の「意味的価値」 北国新聞夕刊       意味的価値と観光の関係に言及した。
180 2024 1 1泊2日の住民税として 週刊トラベルジャーナル 2024年01月22日号 60 3 12-13 宿泊税や観光税に関して分析し、住民税との連続性を提案した。
181 2024 4 ポストコロナ時代の観光の新しい姿 高速道路と自動車 67 4 3-6 地震や水害、感染症の拡大、国際情勢のめまぐるしい変化など、不確実性の高い、見通しが立てにくい時代に、移動と観光をどう意味づけ、どのような観光を構築すべきかを考察した。
182 2024 4 北陸復興とツーリズム:学ぶべきは地域との関係の見直し 週刊トラベルジャーナル 2024年4月1日号 61 13 12-13 能登半島地震以降の復興に関して提案した。
183 2024 7 不正に陥らせた部分合理性のわな 週刊トラベルジャーナル 2024年7月22日号 61 13 14-15 補助金の不正受給における真の問題点を指摘して、改善のための方策を提案した。
184 2024 11 日本版ESTAに思う:導入への議論をいまいちど 週刊トラベルジャーナル 2024年11月18日号 61 44 16-17 日本版ESTA導入の動きについてコメントした。
185 2025 1 ツーリズムリーダー論 リーダーシップの時代に移行する 週刊トラベルジャーナル 2025年01月13-18日号 62 1 16-17 観光業界における近未来のリーダーシップについて言及した。

受賞の記録

番号 表彰名 共同受賞者 概要
1 1999 7 日本沿岸域学会論文賞
(エコツーリズムと日本の沿岸域におけるその可能性)
  日本沿岸域学会から論文が優秀であると認められ表彰された。
2 2006 3 クリーン・ビーチいしかわ10周年記念功労者表彰   クリーン・ビーチいしかわ活動への10年間の貢献から表彰を受けた。
3 2009 5 日本観光研究学会学会賞観光著作賞 森重昌之
高木晴光
宮本英樹
著作である『地域からのエコツーリズム』が学会賞を受賞した。
4 2011 10 野生生物保護学会学会功労賞   過去6年間の会長としての学会運営を評価された。
5 2014 3 第4回知識共創フォーラム能美市長賞
(地域ナレッジマネジメント・プラットフォームの開発における専門家の役割)
梅本勝博 第4回知識共創フォーラムの発表論文「地域ナレッジマネジメント・プラットフォームの開発における専門家の役割」に対して受賞した。
6 2015 3 第5回知識共創フォーラム能美市長賞
(地域資源の戦略的活用に対する知識マネジメントの役割)
  第5回知識共創フォーラムの発表論文「地域資源の戦略的活用に対する知識マネジメントの役割」に対して受賞した。
7 2016 3 第6回知識共創フォーラム優秀論文賞
(地域資源の戦略的活用に対する知識マネジメントの役割)
  第5回知識共創フォーラムで発表した「地域資源の戦略的活用に対する知識マネジメントの役割」が「優秀論文賞」に選ばれた。
8 2017 10 日本都市計画学会年間優秀論文賞
「官製」ジェントリフィケーションとそのジレンマ: アーティスト・リロケーション・プログラムの事例から
内田奈芳美 「アーティスト・リロケーション・プログラム」(以下ARPと略す)と呼ばれるアーティストに空き家を修繕して住んでもらう地域再生政策がある。本研究ではケンタッキー州パデューカ市の「官製」ジェントリフィケーションのプログラムの実態を明らかにし、初期段階から官製的な仕掛けがあることによって生じたジェントリフィケーションの実態とその葛藤を分析した。
9 2024 6 日本観光研究学会 2023年度優秀論文賞 田原洋樹 「交流人口から関係人口への変容可能性の検討:観光経験に基づく地域関与の醸成と地域への継続的なかかわり意向との関係性を通して」に対して表彰された。